この記事ではカトリックとプロテスタントの違いについてみていきます。どちらもキリストの教派で、思想に違いがあるイメージですね。違いはさまざまあるようですが、捉え方によって考え方・行動が違うなど調べてみるといろいろ違いがあるみたいです。
今回はそんなキリスト教に欠かせない教派の違いを、定義から確認しつつ、雑学好きライター熊家と一緒に解説していきます。

ライター/熊家

現在ライターとして、さまざまな分野で活動している。文学や歴史などのジャンルが得意で、これまで多くの記事を執筆してきた。この経験を生かし文学や歴史、雑学などの知識を分かりやすく解説していく。

ざっくりカトリックとプロテスタントの違いは?

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カトリックとプロテスタントは、キリストの教派です。それぞれの違いは信者でなければ、なかなかわかりません。どのような違いがあるのでしょうか。はじめにざっくり違いをご紹介します。クリスチャンでなくても、違いがわかるようになるでしょう。

カトリック:キリスト教最大の教派

カトリックはキリスト教最大の教派です。ローマ教皇を最高指導者として、全世界に12億人以上の信徒を有しています。別名は「ローマ教会」「ローマ・カトリック」です。カトリックでは”聖母マリア”は特別な存在になります。

プロテスタント:カトリックから分離した教派

プロテスタントは、カトリックから分裂した教派です。福音主義を理念としています。プロテスタントは”神様以外は皆同じ”と考えるので、ローマ教皇を特別な存在としていません。マリアについても、同じ理由で特別な存在ではなく”1人の人間”と捉えています。

特徴1:救いの行動の違いは?

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キリスト教はキリストを崇めています。救いを求めるために、巡礼したり信仰したりしました。信者は救いを求める行動がそれぞれ違いますが、カトリックとプロテスタントにも違いはあるのでしょうか。救いの行動の違いが、代表的な特徴になります。

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カトリックは善行によって救われる

カトリックは善行によって救われると考えられています。巡礼・寄付・ボランティアなど、人の役にたつ行為です。罪人でも善行を積めば救われるとされています。反対に、労働はよく思われていません。金儲けをすると罪悪感に苛まれたそうです。

プロテスタントは信仰によって救われる

プロテスタントは信仰によって救われると考えられています。どんな罪人も信仰によって救われるといわれていました。このような考えを、ルターの信仰義認説といいます。ルターの信仰義認説をまとめた「キリスト者の自由」が、大ベストセラーになりました。

特徴2:捉え方の違いは?

キリスト教は聖書を読んだり、協会で歌を歌ったりとさまざまな方法で、神に思いを馳せます。その方法に違いはないと思いきや、実はカトリックとプロテスタントには違いがあるのです。一体どのような違いがあるのでしょうか。この章を読むと、意外な違いを知れますよ。

カトリックは神を感じていた

カトリックは神を感じていました。神父の言葉・美術・音楽で神を感じていたからです。カトリックでは、聖書の自国語訳が認められていませんでした。このことから、言葉・美術・音楽で教えを説いていたとされています。

プロテスタントは神について考えていた

プロテスタントは、神について考えていました。プロテスタントは『最後の晩餐』に由来する聖餐式はありますが、神父によるミサはありません。そのため信者各々が聖書を読み、神について考えていたのです。信者1人1人が聖書を読み、思いを馳せていたのではないでしょうか。

特徴3:装飾の違いは?

教会といえば神聖な場所です。ステンドグラスに光が差し込み、歌声が響くイメージがあるかもしれません。そのイメージはカトリックの教会で、プロテスタントは違います。それぞれの装飾には、どのような違いがあるのでしょうか。一緒に見てきましょう。

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カトリックは豪華な装飾

カトリックは豪華な装飾です。教会はステンドグラスやマリア像、宗教画で美しく飾られた尖塔などが並んでいます。教会に一歩踏み入れると、豪華絢爛な装飾に息を飲むでしょう。”プロテスタントに無いマリア像がいる”のも、カトリックの特徴の1つです。

プロテスタントは簡素で装飾が無い

プロテスタントは簡素で、装飾の無いつくりとなっています。絵画どころか十字架の飾りすらありません。その理由は、旧約聖書の十戒に”如何なる偶像も作ってはならない”と記述があるためです。カトリックの教会と比較すると、あまりのシンプルさに驚くかもしれません。

カトリックとプロテスタントの結婚観は?

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冠婚葬祭に決まりのある宗教はいくつか存在します。カトリックとプロテスタントにも決まりがありました。特に違いがあるのが、”結婚”です。この章では、カトリックとプロテスタントの結婚観の違いをご紹介します。

カトリックは厳しいルールがある

カトリックには厳しいルールがあります。プロテスタントの牧師は結婚が認められていますが、カトリックの神父は生涯独身が決まりです。信者にもルールがあり、プロテスタントは離婚が認められていますが、カトリックは原則離婚が許されません。

カトリックとクリスチャンはさまざまな違いがある

カトリックとクリスチャンは、さまざまな違いがあります。救われるための行動や神の捉え方、装飾品の違いなどです。結婚観については、カトリックよりプロテスタントの方が厳しい決まりがあります。同じキリストを崇めていますが、教派によってさまざまな違いがありました。

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文化・歴史雑学

3分でわかるカトリックと プロテスタントの違い!救いや捉え方・装飾や結婚の違いなどを雑学好きライターが詳しくわかりやすく解説

この記事ではカトリックとプロテスタントの違いについてみていきます。どちらもキリストの教派で、思想に違いがあるイメージですね。違いはさまざまあるようですが、捉え方によって考え方・行動が違うなど調べてみるといろいろ違いがあるみたいです。
今回はそんなキリスト教に欠かせない教派の違いを、定義から確認しつつ、雑学好きライター熊家と一緒に解説していきます。

ライター/熊家

現在ライターとして、さまざまな分野で活動している。文学や歴史などのジャンルが得意で、これまで多くの記事を執筆してきた。この経験を生かし文学や歴史、雑学などの知識を分かりやすく解説していく。

ざっくりカトリックとプロテスタントの違いは?

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カトリックとプロテスタントは、キリストの教派です。それぞれの違いは信者でなければ、なかなかわかりません。どのような違いがあるのでしょうか。はじめにざっくり違いをご紹介します。クリスチャンでなくても、違いがわかるようになるでしょう。

カトリック:キリスト教最大の教派

カトリックはキリスト教最大の教派です。ローマ教皇を最高指導者として、全世界に12億人以上の信徒を有しています。別名は「ローマ教会」「ローマ・カトリック」です。カトリックでは”聖母マリア”は特別な存在になります。

プロテスタント:カトリックから分離した教派

プロテスタントは、カトリックから分裂した教派です。福音主義を理念としています。プロテスタントは”神様以外は皆同じ”と考えるので、ローマ教皇を特別な存在としていません。マリアについても、同じ理由で特別な存在ではなく”1人の人間”と捉えています。

特徴1:救いの行動の違いは?

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キリスト教はキリストを崇めています。救いを求めるために、巡礼したり信仰したりしました。信者は救いを求める行動がそれぞれ違いますが、カトリックとプロテスタントにも違いはあるのでしょうか。救いの行動の違いが、代表的な特徴になります。

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