ビーフシチューとビーフストロガノフは全く別の料理
ビーフシチューとビーフストロガノフも、ハヤシライスやカレーとの違いが分かりにくいですが、結論を言うとそれぞれ全く別の料理です。どんなところが違うのか、料理の特徴をチェックしていきましょう。
ビーフシチュー
発祥地:イギリス
定番具材:牛肉(角切り)・じゃがいも・玉ねぎ・にんじん
味の特徴:デミグラスソースで味付け
デミグラスソースで味付けするという点はハヤシライスと同じだが、ブイヨンで長時間煮込んだりと作り方などが違う。
具材もゴロゴロと大きめにカットされたものを使うことが多い。ハヤシライスやカレーと比べて水分量が少なく、あくまでメインは具材である。
またご飯にかけることはほとんどない。シチュー単品で食べることがほとんど。
ビーフストロガノフ
発祥地:ロシア
定番具材:牛肉(切り落とし)・玉ねぎ・マッシュルーム
味の特徴:サワークリームが入ったソースで味付け
定番の具材はハヤシライスと同じだが、ソースにサワークリームを入れる(もしくは仕上げにかける)という大きな違いがある。サワークリームがアクセントになり、ハッキリした酸味とコクを感じる味わい。日本で見るビーフストロガノフの大半は茶色っぽいが、本場のビーフストロガノフはクリームシチューのような白っぽい見た目をしているのも特徴。
ハッシュドビーフはハヤシライスとほぼ同じ料理
ハッシュドビーフとハヤシライスの定義は曖昧です。ハッキリとした違いもなく、ほぼ同じ料理であるとされています。ただ、世間ではそれぞれの味に違いを感じている方が多いという調査結果も。
ハウス食品の調査(2014年)では、ハヤシライスはお子さまが好きな甘みのあるトマトソースの味、ハッシュドビーフはデミグラスソースをベースとした大人の味、というメニューイメージをお持ちの方が多いようです。
(出典:ハウス食品)
確かに市販のルーなどを使うとハヤシライスの方がトマト感が強く、味もあまり複雑ではないので食べやすい印象を受けます。また何となく、ハッシュドビーフはご飯に合わせるというより、パンに合わせるという方も多いのではないでしょうか?
料理としてほとんど違いがないものなのに、イメージが異なるのは面白いですね。
ハヤシライスとカレーのルーを混ぜるのもおすすめ
ハヤシライスとカレーは使用する調味料に違いがあるので味も異なります。ハヤシライスは酸味があり、カレーはスパイシーな辛みが特徴です。それぞれの特徴を活かした「ハヤシカレー」という料理はご存じでしょうか?
市販のカレールーとハヤシライスのルー(もしくはソース)を半分ずつ入れて混ぜるだけで完成します。作り方の手順は普段市販のルーを使ってカレーを作る時と変わりありません。
簡単ですが、カレールーだけで作るよりコクの深いカレーを楽しむことができますよ。いつも家で作っているカレーライスやハヤシライスに飽きてしまった方は、ぜひ試してみてくださいね。