端的に言えば「星を挙げる」の意味は「犯人を検挙する」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
建設系広報誌の企画や校閲を6年経験したMaicodoriを呼んです。一緒に「星を挙げる」の意味や例文、類語などを見ていきます。
ライター/Maicodori
建設系広報誌の企画・校閲などに6年以上携わり、言葉の意味や使い方を調べることが得意なWEBライター。年間100冊を超える豊富な読書量も活かし、「星を挙げる」の意味をわかりやすく伝える。
「星を挙げる」の意味は?
「星を挙げる」には、次のような意味があります。
犯人また犯罪容疑者を検挙する。
出典:デジタル大辞泉(小学館)「星を挙げる」
「星を挙げる」は「ほしをあげる」と読み、追っていた犯人を捕まえる際に使用する言葉です。「検挙」は「被疑者を取り調べること」又は「容疑者を引致すること(連れていくこと)」の意味を有していますが、「星を挙げる」は口語では後者の意味で使用することが多いと思います。
なお何かに勝った場合に使用する「白星を挙げる」(しろぼしをあげる)や、非常に大きな手柄を得た際に使用する「金星を挙げる」(きんぼしをあげる)は「星を挙げる」から派生したものと考えられるでしょう。口語でも良く用いる表現ですから、合わせて覚えておくと良いですね。
「星を挙げる」の語源は?
次に「星を挙げる」の語源を確認しておきましょう。「星を挙げる」の語源は明確ではありませんが、2つの言葉がくっついた慣用句ですから、それぞれの意味を確認してみます。
まず「星」はここでは「犯人」のことですが、なぜそのような意味があるのかと言うと、元々「犯人の目星」といった使われ方をしていたのが転じて「星」と略されたことが由来です。次に「挙げる」は「手元に収める」というニュアンスで、より具体的に「検挙する」という意味を有しています。
そのため「星を挙げる」が「犯人を検挙する」という意味になることがわかりましたね。
「星を挙げる」の使い方・例文
「星を挙げる」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
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