【慣用句】「声を掛ける」の意味や使い方は？例文や類語を読書家Webライターがわかりやすく解説！

ライター／ハヤカワ

学術書を中心に毎年100冊以上の本を読む、無類の本好き。人にさまざまな影響を与える言語、それ自体に強い興味をもち、言葉の細やかな表現にも並々ならないこだわりをもっている。

「声を掛ける」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「声を掛ける」の意味や語源・使い方を一覧でご紹介していきます。またその他「声を掛ける」は分類としては日本語の慣用句であるという点も抑えておきましょう。

「声を掛ける」の意味は？

「声を掛ける」というキーワードを辞典・辞書・事典、ネット上のWebサイト・無料データベースサービス「コトバンク」で用語検索してみると、次のような記載があります。こちらの引用をまず確認していきましょう。

1．呼びかける。話しかける。「外国人に—・けられる」
2．誘う。「飲みに行くときには、私にも—・けてください」
3．掛け声をかける。声援を送る。「キャッチャーが野手全員に—・ける」

出典：デジタル大辞泉（小学館）「声を掛ける」

「声を掛ける」は呼びかける・誘う・掛け声をかける、といった3種類の意味をもった言葉となっています。人を見かけて、声を出して呼ぶ。飲みの席などに誘うことを、あらかじめ約束する。スポーツなどで掛け声をかける・声援を送るなど、「声を掛ける」はこうした多彩な場面で使われている言葉です。

どの意味においても、人に向けて声を出す行為を表現しています。書籍・新聞等の文章中だけでなく、日常会話においても頻繁に使われている言葉となっているため、注意して覚えておきましょう。「声を掛ける」の意味・用法について、この機会にしっかり捉えておき、自身の語彙力を高めていきましょう。

「声を掛ける」の語源は？

次に「声を掛ける」の語源を確認しておきましょう。残念ながら「声を掛ける」の語源については、現在はっきりとはしていません。「声を掛ける」の語源ははっきりとしていないと覚えておきましょう。

1219年の建春門院中納言による「たまきはる」には、「人のつぼねつぼねより、こゑかけて参る女房などは、ひとりもなし」とこの言葉が登場しており、古くから使われていたことが分かります。現在でも書籍・新聞等の文章中だけでなく、日常会話においても頻繁に使われている言葉の一つです。

「声を掛ける」の使い方・例文

「声を掛ける」の使い方を例文をヒントに見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。

1．街なかで古い友人を見かけ、思わず声を掛ける。
2．今度この店に来るときは、自分にも声を掛けてください。
3．チームが負けそうになり、一層大きく声を掛ける。

「声を掛ける」は例文のように、誰かを呼びかける・誘う・声援を送るといった意味で使われている言葉となっています。主に3種類の意味があるため、前後の文脈に注意しながら、どの意味で使われているか捉えていきましょう。どの意味においても、声・言葉を発して誰かに送るという行為が含まれています。

実際に使用する際は、このニュアンスに注意しながら使用していきましょう。書籍・新聞等の文章中のほか、日常会話などの口語においても頻繁に使用します。一般に使用されている状況についてもあわせて覚えておくことが大切です。例文から「声を掛ける」の使用シーンを捉えて、より深く理解していきましょう。

「声を掛ける」の類義語は？違いは？

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続いて「声を掛ける」の類義語・違いについて確認していきましょう。「声を掛ける」の類義語をいくつかピックアップしました。関連するよく似た表現との違いを確認することで、「声を掛ける」という言葉の機能をより深く理解することができます。

その1「言葉を掛ける」

「言葉を掛ける」は軽く話しかける、ちょっとしたことばを相手に言うという意味をもった言葉です。「声を掛ける」と同様に、人に向かって言葉を送ることを意味する言葉となっており、非常によく似た意味をもった類義語となっています。こちらは軽く・ちょっとしたというニュアンスが強い点に注意していきましょう。