
スーパーでパプリカを見かけると、その鮮やかな色についつい食欲がそそられてしまうな。しかし、カラーピーマンと呼ばれるものもあり分かりづらい。この違いを答えられるヤツはいるか?違いを知ると料理の幅が広がるはずです。
今回は世界各国から食品の輸入を手掛ける現役商社マンMIYABIと一緒に解説していきます。

ライター/MIYABI
某大手商社の食品部門に勤務する現役営業ウーマン。食材の特性や組み合わせを考えプレゼンするのが仕事であり、その知識を家事にも活かしながら料理を楽しむのを日課としている。
パプリカとカラーピーマンの違いをズバリ!

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カラフルで食欲をそそる彩り野菜のパプリカ。赤や黄色やオレンジなどがあって、サラダに切って加えるだけでも、それだけでステキな一品に仕上がります。ですが、パプリカと似たものでカラーピーマンというものもありますね。一体何が違うのでしょうか?詳細を調べていきましょう。
パプリカはカラーピーマンの一種!
カラーピーマンとは、緑ではない色付きのピーマンを総称したものです。その中でも肉厚で大型な品種のものをパプリカと呼びます。つまり、「カラーピーマンの一種がパプリカ」ということなのです。
カラーピーマンは、「パプリカ」「ジャンボピーマン」「小型カラーピーマン」「トマトピーマン」「くさび型ピーマン」の5種に分類されます。そのうち私達が市場で見かけるのは主に最初の3種のみであり、この中でも最もよく食べられているのはパプリカです。だからこそ「カラーピーマンってパプリカのことでしょ?」と思われることが多いようですね。
パプリカってどんなもの?
パプリカはナス科トウガラシ属の植物。トウガラシはそもそも、パラぺーニョなどの辛みのあるものと、ししとうなどの辛くないものに分類されます。その辛くないもののうちの一部がパプリカです。実がなった最初は緑色をしていますが、熟していくとその度合いにより、黄色、オレンジ、赤へと色が変化します。ですが、なんと中には白や茶色、紫や黒になるものもあり、非常に色のバラエティに富んだ野菜です。
パプリカが日本で食べられるようになったのは最近
大ぶりで肉厚、甘くてジューシーなのが特徴で人気の野菜、パプリカ。しかし実は、日本での歴史はまだ浅く、パプリカがよく食べられるようになったのは1990年代に入ってからになります。パプリカはもともとハンガリーで栽培されていたものです。日本においては、1993年にオランダからの生鮮品輸入の解禁により流通量が増えて以降、その存在が人気となってきました。現在は日本国内でも少量栽培されているものの、国内消費量の9割は、オランダのみならず、韓国やニュージーランドといった国々からの輸入でまかなわれています。
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