
その1:尻尾には特別な切れ目がついている

image by Study-Z編集部
トカゲのしっぽには“脱離節(だつりせつ)”と呼ばれる節目があり、切れやすい構造になっているんですよ。トカゲのしっぽの骨は、小さなパーツが並んだような構造になっています。骨同士の間には割れ目があり、これが脱離節です。脱離節には膜で仕切りがあり、骨にくっついている筋肉もこの節目からきれいに離れるような仕組みになっているんですよ。切れ目はちょうどゆで卵の花形切りのようなギザギザな切り口になるそうです。
その2:尻尾は反射的に切れる
実はトカゲが意図的にしっぽを切っているわけではないんですよ。トカゲはしっぽに刺激が来ると、それが背骨の神経に伝わり、しっぽの筋肉が収縮することで切れてしまいます。私たちも、熱いやかんに触ったときとっさに手を引っ込めてしまいますよね?それと同じ原理で、トカゲも自分でしっぽを切ろうと思わなくても勝手に切れてしまうんです。これを反射運動(はんしゃうんどう)といいます。
その3:尻尾から血が出ない理由
「しっぽを切ったら血が出てしまうんじゃ…」と思ってしまいますが、実は大丈夫なんです。しっぽの切断面には出血を防いだり、傷を治す装置が備わっているんですよ。しっぽは切れると切断面の筋肉が収縮することで出血を抑えられるんです。万が一の事態に備えた体のつくりはすごいですね。
\次のページで「尻尾が再生する仕組み」を解説!/