「朝顔の花一時」の使い方・例文
「朝顔の花一時」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
1.こんなに早くブームが去るなんて、朝顔の花一時だな。
2.あんなに美しく華のあった人がここまでやつれるなんて、朝顔の花一時とはよく言ったもんだ。
3.朝顔の花一時と言うし、今のこの瞬間を写真におさめておこう。
物事の移りかわりの激しさを嘆いた言い方をすることが多いです。ただ、3の例文のように、今はすぐに衰えてしまうからこそ、瞬間瞬間を大切にしていこうという気持ちにもなりますよね。
その1「槿花一日の栄」
栄華がはかないことという意味の慣用句です。読み方は「きんかいちじつのえい」になります。槿花一朝(いっちょう)の夢ともいいますよ。白居易の「放言」からきた言葉になります。
槿花とは、ムクゲの花、または朝顔の花のことです。ムクゲの花も朝に開いて夕方には落ちるところから、はかない栄華のたとえにされる花なのですよ。ちなみにムクゲはアオイ科の落葉低木、朝顔はヒルガオ科に属します。
1.あの店はオープンしたての頃は連日大行列ができていたのに、今や店に入っていく人をほとんど見ない。やはり槿花一日の栄だな。
2.大ブレイクした芸人だったのに最近はとんと見かけない。槿花一日の栄か。
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