端的に言えば朝顔の花一時の意味は「物事の衰えやすいこと」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
塾講師を経験したナギセを呼んです。一緒に「朝顔の花一時」の意味や例文、類語などを見ていきます。
ライター/ナギセ
塾講師経験のあるライター。もちろん国語も教えた経験あり。国語好きを生かし、楽しく解説する。
「朝顔の花一時」の意味は?
「朝顔の花一時」には、次のような意味があります。
物事の衰えやすいことのたとえ。
出典:デジタル大辞泉(小学館)「朝顔(あさがお)の花一時(ひととき)」
物事は永遠ではありません。栄えたり衰えたりします。そのようすをうまく表した表現です。朝顔という花の名前を使っていることや、一時という刹那を感じる言葉を組み合わせていることから、とても繊細できれいな表現に感じられます。
また、このような場合、花は咲いているときが、物事の栄えているときにたとえられますよね。とはいえ、美しい花はつぼみでも散っていても美しいです。時には立ち止まって植物を眺めてみるのもよいですね。
「朝顔の花一時」の語源は?
次に「朝顔の花一時」の語源を確認しておきましょう。
朝顔の花は朝早く咲き昼頃にはしぼんでしまうことから、物事が活発で盛んな時期はとても短いということに使われるようになりました。
小学生の頃、朝顔が咲いているところを見るために起きてすぐ外へ飛び出したことがあります。枯れるわけではなく、昼になったり日が落ちたりしてくるとしぼむというのが興味深いお花ですよね。
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