この記事では山羊(やぎ)と羊(ひつじ)の違いについてみていきます。どちらも牧場で飼われていたり、ふわふわの被毛が生えていたりするイメージがあるよな。違いはずばり染色体のようですが、分類によって鳴き声・角(ツノ)が違うなど調べてみるといろいろあるみたいです。
今回はそんな牧場に欠かせない人気動物の違いを、定義から確認しつつ、雑学好きの熊家と一緒に解説していきます。

ライター/熊家

現在ライターとして、さまざまな分野で活動している。文学や歴史などのジャンルが得意で、これまで多くの記事を執筆してきた。この経験を生かし文学や歴史、雑学などの知識を分かりやすく解説していく。

ざっくり山羊と羊の違いは?

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山羊と羊といえば、牧場で人気の動物です。のんびり過ごしている姿を見ると癒されます。山羊と羊はとてもよく似た見た目をしていますが、実は違う生き物です。はじめに山羊と羊のざっくりとした違いをご紹介します。

山羊:ウシ科ヤギ亜科ヤギ属

山羊はウシ科ヤギ亜科ヤギ属で、染色体の数は60個になります。染色体が60個の他生物は、牛やアヒルなどです。好奇心が旺盛で、山岳地帯のように険しい地形を好みます。並行バランスがよく、数センチメートルしかない細い場所も楽々歩けるのが特徴です。

羊:ウシ科ヤギ亜科ヒツジ属

羊はウシ科ヤギ亜科ヒツジ属で、染色体の数は54個です。染色体数が54個の生物は羊のみになります。山羊は単独で行動しますが、羊は群れで生活する習性があるので、牧羊犬がいれば管理しやすい家畜です。羊は脂肪が多く蓄えられているので、食用肉として遊牧民には欠かせない存在でした。

特徴1:鳴き声の違いは?

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ざっくり違いがわかったところで、ここからは特徴の違いを詳しく解説していきます。山羊といえば「メー」という鳴くイメージがありますが、羊はどのような鳴き方をするのでしょうか。一緒に見ていきましょう。

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山羊の鳴き声は高くビブラートのきいた「メェェ」

山羊の鳴き声は、高くビブラートのきいた「メェェ」です。イメージはつきやすいのではないでしょうか。餌が欲しいときや、威嚇するときなどに鳴きます。子山羊と大人の山羊で鳴き声は違い、子山羊の頃の方が甲高い鳴き声です。

羊の鳴き声は低くてまっすぐな「メェー」

羊の鳴き声は、低くてまっすぐな「メェー」です。山羊と違いがわかりにくいかもしれませんが、想像より低い鳴き声になります。よく聞き分けると山羊と羊の鳴き声の違いがわかりますが、多頭で飼育している場合は難しいでしょう。

特徴2:角の違いは?

山羊と羊の鳴き声の違いがわかりました。続いては、見た目の違いを追っていきましょう。山羊と羊の代表的な特徴は「角」です。角は一目で違いがわかるので、見分けるヒントになります。一緒に見ていきましょう。

山羊:後ろに向かって生えている

山羊の角は後ろに向かって、カーブを描きながら伸びています。少し黒っぽい色で、断面はひょうたん型です。オス同士では角を使ってケンカをすることがあります。角の長さ・太さはさまざまです。中には角が生えない山羊も存在します。

羊:螺旋状に生える

羊の角は螺旋状に生えます。色はベージュで断面は三角形です。顔に沿うように丸く生えたり、大きな円を描いて生えたりと角の形は個体によって違います。可愛らしい印象のものから、迫力のあるものなどさまざまです。

特徴3:食肉の違いは?

山羊と羊は食用肉としても違いもありました。羊はラム肉として有名ですが、実は山羊も食べられます。違いは味や料理の仕方、主な消費地域などです。食用肉の特徴を知っていただき、機会があればぜひ山羊・羊の料理を食べてみてください。

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山羊:強い香りがする

山羊は強い香りがするため、そのままでは食べにくい肉です。香辛料を使って臭いを消し調理します。日本での主な消費は南西諸島です。中でも沖縄県の消費が多く、山羊汁や山羊刺しが有名な料理になります。沖縄県旅行に行った際は、ぜひ食べてみてください。

羊:豚肉の代用として食べられる

もともと羊肉は宗教上の理由で豚肉を食べられない人々が、代用肉としてよく食べていました。そのため海外では広い範囲で食べられています。日本では北海道を中有心に、ジンギスカン・ラムしゃぶなどが人気です。

山羊と羊の交配はいるのか?

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山羊と羊の違いについてわかりました。最後は山羊と羊の交配種について解説します。山羊と羊は別の生き物ですが、似ている特徴がいくつかあるので交配種がいるかもしれません。他の生物や植物でも交配種は多数存在します。一緒に見ていきましょう。

「geep」と呼ばれるハイブリッド種がいる

山羊と羊の交配種は存在します。「geep」というハイブリッド種です。属の異なる生き物は自然交配できませんが、2013年アイルランドの牧場で発見されました。メス山羊とオス羊が交尾をし、交雑種を出産しています。

山羊と羊の違いは染色体の数

山羊と羊は染色体の数に違いがあり、山羊が「60個」で羊が「54個」になります。生物学上、山羊は「ウシ科ヤギ亜科ヤギ属」で、羊は「ウシ科ヤギ亜科ヒツジ属」です。山羊と羊の見た目は似ていますが、鳴き声・角・肉などに違いがあります。

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生き物・植物雑学

3分でわかる山羊と羊の違い!鳴き声や角・肉の違いなどを雑学好きライターが詳しくわかりやすく解説

この記事では山羊(やぎ)と羊(ひつじ)の違いについてみていきます。どちらも牧場で飼われていたり、ふわふわの被毛が生えていたりするイメージがあるよな。違いはずばり染色体のようですが、分類によって鳴き声・角(ツノ)が違うなど調べてみるといろいろあるみたいです。
今回はそんな牧場に欠かせない人気動物の違いを、定義から確認しつつ、雑学好きの熊家と一緒に解説していきます。

ライター/熊家

現在ライターとして、さまざまな分野で活動している。文学や歴史などのジャンルが得意で、これまで多くの記事を執筆してきた。この経験を生かし文学や歴史、雑学などの知識を分かりやすく解説していく。

ざっくり山羊と羊の違いは?

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山羊と羊といえば、牧場で人気の動物です。のんびり過ごしている姿を見ると癒されます。山羊と羊はとてもよく似た見た目をしていますが、実は違う生き物です。はじめに山羊と羊のざっくりとした違いをご紹介します。

山羊:ウシ科ヤギ亜科ヤギ属

山羊はウシ科ヤギ亜科ヤギ属で、染色体の数は60個になります。染色体が60個の他生物は、牛やアヒルなどです。好奇心が旺盛で、山岳地帯のように険しい地形を好みます。並行バランスがよく、数センチメートルしかない細い場所も楽々歩けるのが特徴です。

羊:ウシ科ヤギ亜科ヒツジ属

羊はウシ科ヤギ亜科ヒツジ属で、染色体の数は54個です。染色体数が54個の生物は羊のみになります。山羊は単独で行動しますが、羊は群れで生活する習性があるので、牧羊犬がいれば管理しやすい家畜です。羊は脂肪が多く蓄えられているので、食用肉として遊牧民には欠かせない存在でした。

特徴1:鳴き声の違いは?

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ざっくり違いがわかったところで、ここからは特徴の違いを詳しく解説していきます。山羊といえば「メー」という鳴くイメージがありますが、羊はどのような鳴き方をするのでしょうか。一緒に見ていきましょう。

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