

今回は見た目が類似していて間違いやすい小松菜とほうれん草の違いを、名前の由来から合わせて確認しつつ、専業主婦歴10年の料理好きライターささき葵と一緒に解説していくぞ。

解説/桜木建二
「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/ささき葵
料理やお菓子作りが好きな、子ども3人を育てる専業主婦。栄養の高さや身体によいという食品を、なんでも料理に取り入れている健康オタクでもある。
小松菜とほうれん草は葉野菜でも分類が違う!

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緑色の葉野菜で思いつくものと言えば、小松菜とほうれん草ではないでしょうか。スーパーの野菜コーナーでもよく見かけ、近くに置いてあるとどちらが小松菜でほうれん草なのか迷う方もいるほど、見た目が似ていて区別が難しいですよね。
まずこの2つは、見た目は似ていますが野菜の分類が違います。
小松菜はアブラナ科アブラナ属
小松菜はアブラナ科アブラナ属に分類される緑黄色野菜の一種です。原産地は日本で、江戸時代にカブが品種改良されて葉の部分を食べるようになり、小松菜もその一つとして栽培されました。
名前の由来は1719年、小松川という地域にある香取神社で、徳川吉宗に振舞われた食事のすまし汁に小松菜が添えられたことからだそう。その菜葉を気に入った徳川吉宗が、その地名からとって小松菜と名付けました。
ほうれん草はヒユ科アカザ亜科ホウレンソウ属
ほうれん草はヒユ科アカザ亜科ホウレンソウ属に分類される緑黄色野菜の一種です。原産地は中央アジアや西アジア、カスピ海南西部など。それぞれ品種改良されてヨーロッパでは西洋種、中国では東洋種として2つに分類されて広まります。日本には江戸時代に東洋種が入ってきて普及し、その後に西洋種も入ってきました。
ほうれん草の名前の由来は、中国の「頗稜国」(ホリン)から伝わった為、ホリンと呼ばれていたものが訛って「ホウレン」となったと言われています。

小松菜とほうれん草は同じ葉野菜でも、アブラナ科とヒユ科の違う野菜に分類されているんだな。これだけ見た目が似ていても、原産地が日本の小松菜に対し、ほうれん草はアジアやヨーロッパといった違いがあることにも驚きだ。
小松菜とほうれん草の見分け方

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野菜の分類や原産地が違う小松菜とほうれん草ですが、やはり見た目が似ていて混同してしまいますよね。しかしよく見ると葉や茎、根元などに違う特徴があるのです。小松菜とほうれん草の見分け方についてご紹介します。
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