
今回はそんなイノシシと豚の違いを、それぞれの関係性から確認しつつ、生き物好きライター田嶋と一緒に解説していきます。

ライター/田嶋あこ
生き物の観察が好きなWebライター。様々な生き物をモチーフにしたイラストなどを描いている。ちなみに料理も好き。生き物と食材という2つの視点から、違いを詳しく解説していく。
そもそもイノシシと豚って違う動物なの?

image by iStockphoto
イノシシと豚は見た目が少し似ていますよね。この2種類の動物にどんな関係性があるのか気になっている方もいるのではないでしょうか?まず、イノシシと豚は違う動物なのかどうかを調べていきましょう。
元は同じ動物
実はイノシシと豚は元を辿ると同じ動物なのです。豚という名称は、家畜として飼われているイノシシのこと指します。ざっくり言うと、豚もイノシシということになりますね。
人間は大昔、狩猟民族でした。その頃からイノシシは比較的簡単に狩ることができたので食料として重宝されていたようです。
しかし狩っていくうちにイノシシの数はどんどん減ってしまいます。そこで困った当時の人たちは、イノシシを飼うことを考えたようです。人が管理していく中で野生と家畜では違う特徴がでてきたため、家畜化したイノシシを「豚」と区別して呼ぶようになったと言われています。
遺跡から骨がでてきたことから、中国では約1万年ほど前からイノシシが家畜化されていたことがわかりました。また中東やヨーロッパでも、5000年〜6000年ほど前には家畜として飼われていたという説があります。
イノシシと豚の違いをチェック!

image by iStockphoto
元々は豚もイノシシでしたが、家畜として飼われるようになってから野生のイノシシとは様々な違いがでてきたようです。イノシシと豚の違いを詳しくご紹介していきます。
イノシシと豚の「見た目」の違い
一見するとイノシシと豚は見た目が似ていますよね。しかしよく見ると、育った環境によって違いが現れているのです。
\次のページで「イノシシと豚の「性格」の違い」を解説!/