この記事では生ハムとハムの違いについてみていきます。どちらもさまざまな料理に登場する加工食品というイメージがあるよな。この2つは同じような見た目で混同しがちですが、違いはずばり加熱するか否かにあるようです。その他にも製造工程や見た目、味や食べ方など調べるといろいろとあるみたいです。
今回は加工肉ならではの味わいを楽しめる生ハムとハムの違いを、ベーコンやプロシュートとの違いも合わせて確認しつつ、専業主婦歴10年の料理好きライターささき葵と一緒に解説していきます。

ライター/ささき葵

料理やお菓子作りが好きな、子ども3人を育てる専業主婦。栄養の高さや身体によいという食品を、なんでも料理に取り入れている健康オタクでもある。

生ハムとハムは豚もも肉の加工食品!

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ハムはそのまま食べても美味しく、さまざまな料理に使えて保存もきく便利な食品ですよね。同じハムの中でも生ハムは生肉のなの⁈と思っている人もいるのではないでしょうか?生ハムもハムも、豚もも肉を使った加工食品ですが、製造工程に違いがあります

生ハムは加熱処理をしない

生ハムは豚もも肉の塊を調味料などと合わせて塩漬けにし、乾燥、熟成させた加工食品です。乾燥後に低温で燻製する場合もあります。ボイルや蒸すなどの加熱をしない点がハムとは異なるポイント。

生ハムは加熱処理はしませんが生肉そのままではなく、乾燥と熟成をさせることで長期保存が可能になるように加工されています。生ハムという呼び名は通称名で、一切加熱をしない製法なことからそう呼ばれるようになったそう。

ハムは加熱処理をする

ハムは豚もも肉の塊を調味料などと合わせて塩漬けにし、燻製、加熱処理をした加工食品です。お湯でボイルをしたり蒸すなどの加熱をする点が生ハムとは異なるポイント。

ハムは英語の「ham」からきており、豚のもも肉という意味。そこからわかるように、ハムは豚もも肉を使うことが一般的です。しかし、日本では肉を塩漬け後に加熱したものがハムと定着しており、豚ロースを使用したものがロースハムとして販売されていたり、手作りなどで人気な鶏肉を使用したものを鶏ハムと呼び、レシピなどもたくさんあります。

生ハムとハムの見た目や味の違いは?

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塩漬け後に乾燥と熟成、燻製をさせた生ハムと、塩漬け後に燻製と加熱処理をさせたハムでは、スライスされた状態でも違いが分かりますが、味はどのように違うのでしょうか?見た目と合わせて比較してみましょう。

\次のページで「生ハムは赤みがかった色合いで塩気が強い」を解説!/

生ハムは赤みがかった色合いで塩気が強い

生ハムは豚もも肉に加熱処理をしていないため、生肉の色が残った赤みがかった色合いをしており、スライスされて販売しているものは薄く透けるような状態で、柔らかくしっとりとしています。

生ハムはハムよりも塩漬けされる際の塩の量が多く、その後の乾燥や熟成により旨みなどが凝縮されるとともに塩分も濃くなり塩気が強いことが特徴。

ハムは薄いピンク色でそのまま食べられる

ハムは豚もも肉を加熱しているためしっかりとした弾力があり、薄いピンク色をしていて肉の旨みと程よい塩気があります

生ハムは塩分が高いため薄くスライスして少量を食べることが多いですが、ハムは厚切りにするなど、切ってそのままでもハム本来の風味を美味しく味わえます。

生ハムとハムのおすすめの食べ方は?

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見た目の違いだけではなく、塩分量や食感なども異なる生ハムとハムですが、それぞれに適した食べ方はあるのでしょうか?特徴を活かした、定番やおすすめの食べ方をご紹介します。

生ハムは塩分をいかしてアクセントに

生ハムはそのままでは塩分が高くたくさんは食べられないため、サラダやピザ、パスタなどにトッピングされるなど、味のアクセントに最適です。

基本的に生ハムは焼いたりせず、そのまま食べる方が生ハムの熟成された旨みを活かせるため、果物や野菜に巻いて食材同士のハーモニーを楽しむ食べ方がおすすめ。塩味がお酒にも相性が良く、おつまみにもぴったりです

ハムは厚切りで食感を楽しむ

ハムはスーパーなどではスライスされた薄切りの状態で販売されています。レタスとハムを具材に使ってサンドイッチにしたり、目玉焼きと一緒に焼いてハムエッグなどにする、普段の料理に簡単に使えて便利です。

もし塊のハムが手に入ったら、厚切りにして食べるのもおすすめ。脂も少なく適度な塩味で食べやすく、そのままがっつりとハムの歯応えを楽しめますよ。薄切りのハムと厚切りのハムの食感の違いを比べてみるのも良いですね。

\次のページで「ベーコンやプロシュートとはどこが違う⁈」を解説!/

ベーコンやプロシュートとはどこが違う⁈

生ハムやハムに似た加工食品で、ベーコンやプロシュートもよく耳にしますが、違いがはっきりと分かりますか?

ベーコンは日本では豚バラ肉を使用し、塩や調味料でつけ置きする「塩せき」という工程をした後、水で塩抜きしてから燻製されます。生ハムやハムは豚もも肉なので、豚肉の部位が違いますね。

プロシュートは豚もも肉を塩漬けして、乾燥と熟成させたもので、燻製をしない生ハムのことです。

生ハムとハムをシーンによって使い分けよう!

生ハムとハムは同じ豚もも肉の塩漬けしたものですが、その後の工程で加熱するか否かの違いがありました。加熱しない生ハムは、乾燥と熟成や燻製されることで、柔らかくしっとりとした食感で塩気が強い味わいに。ハムは加熱することでしっかりとした食感と程よい塩味、肉の風味が感じられ、そのまま食べられる手軽さがあります。

ハムは日常で食べる料理に取り入れやすい食材ですし、おもてなしには生ハムを使って華やかな料理にするなど、シーンに合わせて使い分けてみるといいですね。

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3分で分かる生ハムとハムの違い!加熱がポイント?製造工程や見た目、味や食べ方など料理好き主婦ライターがわかりやすく解説

この記事では生ハムとハムの違いについてみていきます。どちらもさまざまな料理に登場する加工食品というイメージがあるよな。この2つは同じような見た目で混同しがちですが、違いはずばり加熱するか否かにあるようです。その他にも製造工程や見た目、味や食べ方など調べるといろいろとあるみたいです。
今回は加工肉ならではの味わいを楽しめる生ハムとハムの違いを、ベーコンやプロシュートとの違いも合わせて確認しつつ、専業主婦歴10年の料理好きライターささき葵と一緒に解説していきます。

ライター/ささき葵

料理やお菓子作りが好きな、子ども3人を育てる専業主婦。栄養の高さや身体によいという食品を、なんでも料理に取り入れている健康オタクでもある。

生ハムとハムは豚もも肉の加工食品!

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ハムはそのまま食べても美味しく、さまざまな料理に使えて保存もきく便利な食品ですよね。同じハムの中でも生ハムは生肉のなの⁈と思っている人もいるのではないでしょうか?生ハムもハムも、豚もも肉を使った加工食品ですが、製造工程に違いがあります

生ハムは加熱処理をしない

生ハムは豚もも肉の塊を調味料などと合わせて塩漬けにし、乾燥、熟成させた加工食品です。乾燥後に低温で燻製する場合もあります。ボイルや蒸すなどの加熱をしない点がハムとは異なるポイント。

生ハムは加熱処理はしませんが生肉そのままではなく、乾燥と熟成をさせることで長期保存が可能になるように加工されています。生ハムという呼び名は通称名で、一切加熱をしない製法なことからそう呼ばれるようになったそう。

ハムは加熱処理をする

ハムは豚もも肉の塊を調味料などと合わせて塩漬けにし、燻製、加熱処理をした加工食品です。お湯でボイルをしたり蒸すなどの加熱をする点が生ハムとは異なるポイント。

ハムは英語の「ham」からきており、豚のもも肉という意味。そこからわかるように、ハムは豚もも肉を使うことが一般的です。しかし、日本では肉を塩漬け後に加熱したものがハムと定着しており、豚ロースを使用したものがロースハムとして販売されていたり、手作りなどで人気な鶏肉を使用したものを鶏ハムと呼び、レシピなどもたくさんあります。

生ハムとハムの見た目や味の違いは?

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塩漬け後に乾燥と熟成、燻製をさせた生ハムと、塩漬け後に燻製と加熱処理をさせたハムでは、スライスされた状態でも違いが分かりますが、味はどのように違うのでしょうか?見た目と合わせて比較してみましょう。

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