この記事では「実が入る」について解説する。

端的に言えば「実が入る」の意味は「一生懸命になる」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

建設系広報誌の企画や校閲を6年経験したMaicodoriを呼んです。一緒に「実が入る」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/Maicodori

建設系広報誌の企画・校閲などに6年以上携わり、言葉の意味や使い方を調べることが得意なWEBライター。年間100冊を超える豊富な読書量も活かし、「実が入る」の意味をわかりやすく伝える。

「実が入る」の意味や語源・使い方まとめ

image by PIXTA / 56892212

それでは早速「実が入る」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「実が入る」の意味は?

「実が入る」には、次のような意味があります。

1. 果実がうれる。熟する。実がはいる。

2. 一生懸命になる。身が入る。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「実が入る

「実が入る」は「みがいる」と読み、一生懸命に、時に命がけで何かの物事に当たる際に使用する言葉です。上述したように果実が熟した際にも使用しますが、ここでは慣用句としての2の意味について説明します。「みがはいる」と読まれることもありますが、「みがいる」が正しい読み方ですので注意しておきましょう。

似ている言葉である「身が入る」との違いは類義語のところでご説明します。

「実が入る」の語源は?

次に「実が入る」の語源を確認しておきましょう。「実が入る」の語源は明確ではありませんが、2つの言葉がくっついた慣用句ですから、それぞれの意味を確認します。

まず「実」は、ここでは「内容。中身。」という意味ですね。「実のある議論」や「花も実もある取り計らい」などと用いられます。次に「入る」は「いっぱい含まれる。こもる。」という意味でしょう。

そのため「実が入る」を丁寧に言い回すと、「ある内容についてこもって対応する」となり、転じて「一生懸命に物事に当たる」となったと思われます。

「実が入る」の使い方・例文

「実が入る」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。

\次のページで「「実が入る」の類義語は?違いは?」を解説!/

1. 国語の試験を落としたら留年だったから、さすがに勉強に実が入ったよ。毎日集中して努力した。

2. ぐうたらな彼が日々何に実が入っているのかと思ったら、趣味の競馬だったよ。

3. 日本語の単語や文章表現は奥深くて、つい日本人の友達との話に実が入ってしまうんだ。

どの例文においても、何かの物事に一生懸命に取り組んでいる際に「実が入る」が使用されていることがわかりますね。口語では使用することは少ないかもしれませんが、使い方を覚えておきましょう。

「実が入る」の類義語は?違いは?

image by PIXTA / 59168689

それでは次に、「実が入る」の類義語を3つほどピックアップしましたので、見ていきましょう。

1. 「身が入る」

今回最初にご紹介する類義語が「身が入る」(みがはいる)です。念のため意味を確認しておきましょう。

一生懸命になる。真剣になる。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「身が入る

「身が入る」は「実が入る」とほぼ同じ意味を有しており、一生懸命に何かの物事に当たる際に使用します。「みがはいる」と若干読み方も違いますから、注意しておきましょう。「身を入れる」(みをいれる)も同じ意味で使用されます。

ただし「身が入る」の方はどちらかというと「真剣に」物事に当たる際に、「実が入る」はどちらかというと「内容が充実する」際に使用することが多い言葉です。

\次のページで「2. 「一心不乱」」を解説!/

2. 「一心不乱」

次にご紹介する類義語は「一心不乱」(いっしんふらん)です。こちらも意味を確認しておきましょう。

心を一つの事に集中して、他の事に気をとられないこと。また、そのさま。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「一心不乱

このように「一心不乱」も「実が入る」と近い意味を有しており、何かの物事に集中して当たることを指します。ただし「実が入る」よりもさらに集中度が高いニュアンスがありますので、使用する際には注意しておきましょう。

3. 「本腰を入れる」

今回最後にご紹介する類義語が「本腰を入れる」(ほんごしをいれる)です。こちらも国語辞書で意味を確認しておきましょう。

本気になる。真剣になって取り組む。本腰を据える。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「本腰を入れる

「本腰を入れる」は「実が入る」とほぼ同じ意味であることがわかりますね。上述したように、「本腰を据える」も同じ意味で使用されます。

「実が入る」の対義語は?

さて、同義語の次は対義語(反対語)を見ていきましょう。

\次のページで「「手を抜く」」を解説!/

「手を抜く」

「実が入る」の対義語として、「手を抜く」(てをぬく)が挙げられるでしょう。意味としては「必要な手間を省く。仕事などをいいかげんにする。」ですから、対義関係にあることがわかります。

他に「骨惜しみ」や「怠惰」、「だらける」など対義関係にある言葉は多いので、余裕がある方は確認しておきましょう。

「実が入る」の英訳は?

image by PIXTA / 71159218

最後に、「実が入る」を英訳するとどうなるかを見ていきましょう。

「as hard as one can」

「実が入る」を英語で言い回す場合には、「as hard as one can」が良いでしょう。意味としては「一生懸命」や「真剣に」などとも使用されます。以下に例文を見てみましょう。

・It was a beautiful day, I've been thinking as hard as I can about what makes a dictionary good and bad, such as ease of searching and enrichment of terms.

気持ちの良い日だったから、検索のしやすさや用語の充実といった、辞典の良し悪しについて思考に実が入ったよ。

・He exercised as hard as he could and finally felt like he was taking the first step towards a healthy social life as a healthy person.

運動に実が入って、彼はやっと健康人としての社会生活の第一歩を踏み出した気がする。

・The moderator followed up precisely, so I talked as hard as I could with my readers.

司会の方が的確にフォローしてくれたから、読者との話に実が入った

「実が入る」を使いこなそう

この記事では「実が入る」の意味・使い方・類語などを説明しました。簡単に復習しておきましょう。

「実が入る」は一生懸命に、時に命がけで何かの物事に当たる際に使用する言葉でした。プライベートでもビジネスシーンでも、何かを実らせるためには真剣に頑張らなければいけない時、「実が入る」という言葉を思い出して使ってみると一目置かれる存在になるかもしれませんね。

" /> 【慣用句】「実が入る」の意味や使い方は?例文や類語を元校閲者がわかりやすく解説! – Study-Z
国語言葉の意味

【慣用句】「実が入る」の意味や使い方は?例文や類語を元校閲者がわかりやすく解説!

この記事では「実が入る」について解説する。

端的に言えば「実が入る」の意味は「一生懸命になる」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

建設系広報誌の企画や校閲を6年経験したMaicodoriを呼んです。一緒に「実が入る」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/Maicodori

建設系広報誌の企画・校閲などに6年以上携わり、言葉の意味や使い方を調べることが得意なWEBライター。年間100冊を超える豊富な読書量も活かし、「実が入る」の意味をわかりやすく伝える。

「実が入る」の意味や語源・使い方まとめ

image by PIXTA / 56892212

それでは早速「実が入る」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「実が入る」の意味は?

「実が入る」には、次のような意味があります。

1. 果実がうれる。熟する。実がはいる。

2. 一生懸命になる。身が入る。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「実が入る

「実が入る」は「みがいる」と読み、一生懸命に、時に命がけで何かの物事に当たる際に使用する言葉です。上述したように果実が熟した際にも使用しますが、ここでは慣用句としての2の意味について説明します。「みがはいる」と読まれることもありますが、「みがいる」が正しい読み方ですので注意しておきましょう。

似ている言葉である「身が入る」との違いは類義語のところでご説明します。

「実が入る」の語源は?

次に「実が入る」の語源を確認しておきましょう。「実が入る」の語源は明確ではありませんが、2つの言葉がくっついた慣用句ですから、それぞれの意味を確認します。

まず「実」は、ここでは「内容。中身。」という意味ですね。「実のある議論」や「花も実もある取り計らい」などと用いられます。次に「入る」は「いっぱい含まれる。こもる。」という意味でしょう。

そのため「実が入る」を丁寧に言い回すと、「ある内容についてこもって対応する」となり、転じて「一生懸命に物事に当たる」となったと思われます。

「実が入る」の使い方・例文

「実が入る」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。

\次のページで「「実が入る」の類義語は?違いは?」を解説!/

次のページを読む
1 2 3 4
Share: