今回は「チャーシュー 角煮」の違いについて解説していきます。ラーメンやチャーハンなどの中華料理には欠かせないチャーシューや角煮。みんなはその違いを知っているか?結論を言うと、両者は使用する豚肉の部位と多少ではありますが調理法が異なるんです。この記事ではそんなチャーシューと角煮の違いをはじめ、似たような言葉「焼豚」や「ラフテー」との違いについてを雑学大好き現役大学生ライターmmQnと一緒に解説していきます。

ライター/mmQn

雑学大好きの現役大学生mmQn。普段から料理をするのが大好きで、食に関する雑学は得意分野。料理経験も活かしわかりやすく解説する。

まずは辞書でチャーシューと角煮の定義を確認しよう!

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豚肉を煮て甘辛く味付けした料理としては共通するチャーシューと角煮ですが、みなさんはその違いをきちんと把握していますでしょうか。まずは両者の定義を辞書で確認していきましょう。

1.チャーシュー:豚肉を調味料で味付けをした上で、焼く又は蒸し焼きにした料理

チャーシューは元々中国の料理で、「叉焼(チャーシュー)」と表記される食べ物。豚肉を調味料で味付けし焼く又は蒸し焼きにした料理になります。

《(中国語)》豚肉を砂糖・酒・香辛料をまぜた醤油に浸し、天火で焼いたり、蒸し焼きにしたりした料理。焼き豚。

(出典:デジタル大辞泉(小学館)「叉焼(チャーシュー)」)

2.角煮:角切りにした食材を煮たもの

一方で角煮は以下のように定義されており、漢字の通り肉や魚などを角切りにして煮た食べ物になります

カツオ・マグロ・豚肉などを角切りにして煮たもの。

(出典:デジタル大辞泉(小学館)「角煮」)

\次のページで「味は一緒?チャーシューと角煮の違いは使用する肉の部位と調理法にあり!」を解説!/

味は一緒?チャーシューと角煮の違いは使用する肉の部位と調理法にあり!

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定義が確認できたところで、ここからはさらに両者の違いを解説していきます。結論から言うと、両者の相違点は使用する豚肉の部位や調理法です。

一般的にチャーシューはロース肉、角煮はバラ肉を使用する!

まず使用する豚肉の部位についてですが、一般的にチャーシューは豚ロース肉、角煮は豚バラ肉を使用して作られることが多いです。なので口当たり的には、チャーシューは歯応えがありより肉肉しい食感なのに対して角煮はとろとろとした食感が味わえます。

塊のまま煮るのがチャーシュー、角切りにしてから煮るのがチャーシュー

調理法についてはいくつか相違点があります。まず大きな違いとしてあげられるのが豚肉を塊のまま煮るか否か。チャーシューは塊肉のまま煮ますが、角煮は角切りにしてから煮ます。またチャーシューは凧糸を使用して煮るのも大きな特徴です。

チャーシューと角煮の歴史

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ここからはチャーシューと角煮の歴史についてみていきましょう

1.チャーシュー:起源は中国語の「叉焼肉(チャーシューロウ)」

冒頭でもお話しした通り、チャーシューは中国語の「叉焼肉(チャーシューロウ)」という言葉に由来しており、この言葉は豚肉を焼くときに専用の炉に吊るすときの串を意味しています。そのため本場中国のチャーシューは肉を吊るしながら焼き、それをお客さんが好きな量購入できるようになっているのが特徴です。そんな中、日本のチャーシューは焼く工程に加えて煮る作業があり、独自の進化をとげた食べ物とも言えるでしょう。

\次のページで「2.角煮:起源は中華料理の「東坡肉(とんぽーろう)」」を解説!/

2.角煮:起源は中華料理の「東坡肉(とんぽーろう)」

角煮は、中国・杭州から伝わり、中華料理の「東坡肉(とんぽーろう)」という食べ物がそのルーツとされています。東坡肉は中国の江南地域で誕生した「皮付きの豚の角煮」で醤油・酒・砂糖・八角などで味付けされた甘辛いお肉です。東坡肉と日本の角煮との違いは、皮付きの豚肉を使用するかどうかと八角などのスパイスを使用しているかどうかなど様々で、日本の角煮は皮なしの豚肉を使用しスパイスなどは使わずにしょうがなどで味付けをしています。

似たような言葉「焼豚」「ラフテー」との違いは?

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ここまでチャーシューと角煮の違い・歴史についてみてきましたが、中には焼豚やラフテーとの違いについて気になった方もいるのではないでしょうか。以下より似たような言葉「焼豚」や「ラフテー」との違いについて解説していきます。

焼豚はチャーシューの別名

結論、焼豚はチャーシューと同じ食べ物になります。ですが起源でもある中国式の叉焼は焼く場合が多いのに対し、日本の場合は煮込んで作る煮豚を指す場合が多いことも事実。大まかには同じ食べ物になりますが、単純に「叉焼=チャーシュー=焼豚」と言えるわけでもなさそうです。

ラフテーは角煮の別名

一方でラフテーは、沖縄の郷土料理であり沖縄そばのトッピングなどで提供されることが多い食べ物。豚の三枚肉の角切りを甘辛く煮たもので、角煮と同じ食べ物になります。

美味しいチャーシューと角煮の作り方・レシピ

ここではチャーシューと角煮を美味しく仕上げる作り方・コツについて簡単に解説します。工程については以下箇条書きで記載しているので参照してください。早速解説すると、まずお肉を下茹でする前にフライパンで肉表面を焼いて軽く焼き目をつけるのが調理のポイント。焼くことで肉表面の脂が落ち、とろとろな仕上がりに導いてくれます。下茹で後は、調味料で30分ほど煮て一度冷まして味を染み込ませるのがポイント2点目です。ぜひ以上のことを意識して調理してみてくださいね。

また、余った煮汁・タレは味玉などを作るなどで活用するのがおすすめです。

\次のページで「チャーシュー・角煮は圧力鍋を使うことでよりとろとろに仕上がる!」を解説!/

チャーシュー・角煮の作り方

1. 豚肉に下味をつけた後、フライパンで表面を軽く焼く
2. 下茹でする
3. 角煮はここでカットし、チャーシューは塊のまま調味料で煮ていく(30分程度)
4. ある程度煮たら一度冷まし味を染み込ませる
5. 食べる前に温め直して頂く

チャーシュー・角煮は圧力鍋を使うことでよりとろとろに仕上がる!

この記事ではチャーシューと角煮の違いについて解説してきましたが、おさらいすると両者の違いは使用する豚肉の部位やその調理法にありました。後半ではご家庭でできるチャーシュー・角煮の作り方について簡単に解説してきましたが、追記すると圧力鍋を使用することでその仕上がりは格段にアップするのでおすすめ。よりとろとろな食感になる上、普通の鍋で作るよりも時短で作れるのでぜひこの機会に実践してみてくださいね。

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3分でわかるチャーシューと角煮の違い!味は一緒?焼豚やラフテーとの違いも合わせて雑学大好き現役大学生がわかりやすく解説

今回は「チャーシュー 角煮」の違いについて解説していきます。ラーメンやチャーハンなどの中華料理には欠かせないチャーシューや角煮。みんなはその違いを知っているか?結論を言うと、両者は使用する豚肉の部位と多少ではありますが調理法が異なるんです。この記事ではそんなチャーシューと角煮の違いをはじめ、似たような言葉「焼豚」や「ラフテー」との違いについてを雑学大好き現役大学生ライターmmQnと一緒に解説していきます。

ライター/mmQn

雑学大好きの現役大学生mmQn。普段から料理をするのが大好きで、食に関する雑学は得意分野。料理経験も活かしわかりやすく解説する。

まずは辞書でチャーシューと角煮の定義を確認しよう!

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豚肉を煮て甘辛く味付けした料理としては共通するチャーシューと角煮ですが、みなさんはその違いをきちんと把握していますでしょうか。まずは両者の定義を辞書で確認していきましょう。

1.チャーシュー:豚肉を調味料で味付けをした上で、焼く又は蒸し焼きにした料理

チャーシューは元々中国の料理で、「叉焼(チャーシュー)」と表記される食べ物。豚肉を調味料で味付けし焼く又は蒸し焼きにした料理になります。

《(中国語)》豚肉を砂糖・酒・香辛料をまぜた醤油に浸し、天火で焼いたり、蒸し焼きにしたりした料理。焼き豚。

(出典:デジタル大辞泉(小学館)「叉焼(チャーシュー)」)

2.角煮:角切りにした食材を煮たもの

一方で角煮は以下のように定義されており、漢字の通り肉や魚などを角切りにして煮た食べ物になります

カツオ・マグロ・豚肉などを角切りにして煮たもの。

(出典:デジタル大辞泉(小学館)「角煮」)

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