言葉雑学

3分でわかる九州新幹線のみずほとさくらとつばめの違い!由来や特徴、座席、停車駅など小説家兼ライターが丁寧にわかりやすく解説!

よぉ、桜木建二だ。この記事ではみずほ、さくら、つばめの違いについてみていくぞ。
3つとも山陽・九州新幹線の列車種別の愛称で、見た目はどれも同じイメージがあるよな。違いはずばり速さと停車駅のようだが、調べてみると色々と面白い発見があったんだ。
今回は九州の大動脈として活躍する山陽・九州新幹線の違いを、小説家兼ライターのさらささらと一緒に解説しよう。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/さらささら

少女向け小説家兼ライター、神社や名所を訪ねるのが趣味。お話のネタにするため様々な雑知識を集め、わかりやすい言葉で説明。

「みずほ」と「さくら」と「つばめ」とは?

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今回ご紹介する「みずほ」と「さくら」と「つばめ」とは、九州新幹線(JR九州/九州旅客鉄道)の愛称です。

こちらでは、そんな九州新幹線を支える3種類の列車の違いや、名称の由来などをご紹介したいと思います。
※運営は九州旅客鉄道(JR九州)+西日本旅客鉄道(JR西日本)

名前の由来ともとになった列車名

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「のぞみ」や「ひかり」のように、日本の新幹線には車両番号以外に”愛称”を持っています。公募や有識者などによる命名の他、以前運行していた列車の愛称をそのまま受け継ぐ場合もあるようです。こちらでは「みずほ」と「さくら」と「つばめ」の由来を調べてみました。

「みずほ」の由来は稲穂と夜行列車

「みずほ」という愛称は、1961~1994年の33年間に渡って東京-熊本・長崎間を繋いでいた夜行列車(寝台特急)の名称として利用されていたそうです。ちなみに、寝台特急「みずほ」の名前の由来は、『古事記』に書かれた日本国の別称「瑞穂国」、つまり「みずみずしい稲の穂(の実る国)」から来ています。

寝台特急「みずほ」が姿を消してから17年後の2011年、その名前は九州新幹線へと受け継がれました。

「さくら」の由来は日本の美しさと新車両

「さくら」の由来は、2008年に九州新幹線(JR九州)と山陽新幹線(JR西日本)を直通する列車名の公募が始まりです。「さくら」の名称は応募数17万通近くの中、最多数の8千通を獲得しました。さらに、直結運転用に開発された当時の新車両N700系7000・8000番台のコンセプトである「日本の美しさ」にもちなんで、この「さくら」が選ばれたそうです。

ちなみに、高い人気を誇った寝台特急「櫻-さくら-」の愛称が復活した事でもファンの間で話題になりました。

「つばめ」の由来は国鉄時代を代表する伝統の名前

「つばめ」の名前はもちろん、鳥の「燕」の意味ですね。実は、九州新幹線の「つばめ」は、国鉄時代の特急列車「燕-つばめ-」を受け継いだものなのです。

奇しくも九州新幹線3種の愛称は、名門としてファンの間で人気のあった列車の名前を受け継いだ事になります。

\次のページで「「みずほ」と「さくら」と「つばめ」の特徴」を解説!/

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