
そもそも重曹って何からできているの?
掃除にも料理にも使える便利な重曹ですが、そもそも何からできているものなのでしょうか?掃除はともかく、口に入れるものとなると成分が気になりますよね。
ここでは重曹の正体についてご説明していきます。
主な成分は「炭酸水素ナトリウム」
重曹の主な成分は「炭酸水素ナトリウム」という弱アルカリ性の物質です。炭酸水素ナトリウムの通称は「重炭酸曹達(ジュウタンサンソーダ)」で、その名を略して「重曹」と呼ばれるようになりました。
炭酸水素ナトリウムは海・川・温泉や、血液・唾液などにも含まれます。人体に無害な物質です。
天然重曹と国産重曹について
パッケージに「天然重曹」や「国産重曹」と書かれているものを見かけたことはありませんか?2つとも主な成分は炭酸水素ナトリウムですが、原材料や作り方は違うという場合がほとんどです。
天然重曹の原材料は「トロナ鉱石」などの炭酸塩鉱物。石灰石を焼いて発生させた二酸化炭素を、鉱石に反応させて作ります。
国産重曹の原材料は塩です。食塩水を電気で分解したものに、二酸化炭素を加えて作ります。
何となく天然の方が品質がよく効果も高い気がしますが、重曹としての働きはほぼ同じです。品質の差は、いかに不純物を取り除かれているかによるので、天然だから必ずしも高品質という訳ではありません。
掃除用重曹と食用重曹の使い方をチェック!

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掃除用重曹と食用重曹は純度が違うので、使い方も変わってきます。それぞれどのような時に使えるのか、詳しくチェックしていきましょう。
掃除用重曹の使い方
掃除用の重曹でおすすめな使い方は以下の3つです。
(1)コゲや茶渋落とし・食器磨き
重曹は水に溶けにくい性質のため研磨剤代わりになる。粒子自体が柔らかめなので、プラスチックなど傷つきやすいものにも使えるのがポイント。ただ、アルミや銅でできたものには使えない。変色してしまうので要注意。
(2)消臭
靴や生ゴミなど、酸性物質が原因の臭いを消すのに効果あり。トイレの臭いの原因はアンモニア(アルカリ性)なので、消臭という点で重曹には効果がない。
(3)油・皮脂・血液の汚れ落とし
食用油・人間の皮脂・血液の汚れは酸性。重曹と水を使って洗うことで中和作用が起こり、汚れが落ちやすくなる。
皮脂汚れで黄ばんだり、血液がついてしまった衣類を40度前後のぬるま湯に入れ、そこに小さじ1くらいの重曹を投入。30分くらい浸け置きしてから洗濯するとキレイに仕上がるのでおすすめ。
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