CドライブとDドライブの違いは?使い分けるメリットやデータ移動の方法をWebディレクターがわかりやすく解説!
Windowsのパソコンでデータを保存するとき、CドライブとDドライブのどちらに保存するかを選択することができるが、この使い分けが実は重要です。CドライブとDドライブを使い分けるメリットや使い分け方について、Webディレクターでもあるライターのサイトウマサヒロと解説していきます。
ライター/サイトウマサヒロ
Webディレクターや会員制Webサービスの運営業務を行なっている会社員。プライベートでもSNSや動画配信サイト漬け、週末はもっぱらアイドルやバンドのライブ三昧。
CドライブとDドライブの違い
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Windowsのパソコンを使っている方なら、「Cドライブ」と「Dドライブ」という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。
しかし、どちらもデータを保存する場所ということは日々パソコンを触っているうちに何となくわかってはいても、その違いはなかなか自然に理解できるものではありません。
実は、この二つのドライブの違いを理解し正しく使い分けることで、より快適にパソコンを使うことができるようになるのです。この記事では、それぞれのドライブの役割や使い分け方を解説していきます。
そもそもドライブとは?
CドライブとDドライブの違いを説明する前に、そもそも「ドライブ」とは?という点をおさえていきましょう。
ドライブとは、データを保存したり、保存したデータを読み込んだりすることのできる装置のことです。HDDやSSDなどの種類があります。
インターネットで何気なく画像や動画を保存する際には、パソコンの内蔵HDDに記録されていることがほとんどです。また、内蔵HDDで容量が足りなくなった際には、外付けのHDDを購入し利用する方もいらっしゃいますね。
また、CDやDVDをパソコンで読み込む際にも、本体に内蔵のディスクドライブや、外付けのドライブが用いられます。データを手軽に持ち歩く際によく利用されるUSBメモリーもドライブの一つです。
パソコンには、購入した段階で既にHDD(ハードディスクドライブ)が内蔵されていますが、Windowsのパソコンでは、その記憶領域を役割によってCドライブとDドライブの2つに分割しているということになります。
少し専門的な話になりますが、実際には1つであるHDDを、パーティションという区切りによって仮想的に2つのドライブに分けているのです。このような場合の、物理的に存在する1つのHDDを「物理ドライブ」、その中でシステム上区切られているCドライブやDドライブを「論理ドライブ」といいます。
CドライブはソフトやOSが入った「システムドライブ」
Windowsのパソコンにおいて、パソコンを動かすためのドライブ=システムドライブとしての役割を担っているのが、Cドライブです。
Cドライブには、コンピューターの動きを管理する最も基本的なソフトウェアである、OS(オペレーションシステム)が保存されています。OSが動作するために必要なシステムファイルやユーザーデータもここに保存されており、パソコンの動作安定に影響のあるドライブと言えるでしょう。
Dドライブはデータ保存用のドライブ
一方、OSが保存されておらず、データを保存するためのドライブとしての役割を担っているのが、Dドライブです。
Dドライブは、画像・動画・音楽・テキストなど、システムとは関係ないデータが保存されることを想定されています。
「Aドライブ」や「Bドライブ」はあるの?
CドライブやDドライブという名前を聞くと、なぜCとDなの?AドライブやBドライブはないの?という素朴な疑問が浮かんできますよね。
実は、以前はAドライブやBドライブも存在していました。その役割は、フロッピーディスクドライブだったのです。
かつて、パソコンを起動するには、OSのフロッピーディスクを差し込む必要がありました。また、OSのフロッピーディスクとは別に、ソフトやデータ用のフロッピーディスクも挿入する必要があったため、当時のパソコンには、AドライブとBドライブという、2つのフロッピーディスクドライブが用意されていたのです。内蔵HDDに、そのあとのCドライブ・Dドライブという名前が割り当てられたのはこのため。
そんなフロッピーディスクも、90年代後半ごろから徐々に勢力を失っていき、パソコンで使用されることはほとんどなくなってしまいました。その結果、AドライブとBドライブは姿を消し、CドライブとDドライブだけが残ったのですね。昔のパソコンの名残が、ドライブの名前に残っているのです。
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