今回はそんな豆苗ともやしの違いを、種子の種類から確認しつつ、料理好きライター田嶋と一緒に解説していきます。
ライター/田嶋あこ
料理好きライター。最近は健康を意識するようになり、糖質控えめなメニューを勉強中。日頃の料理経験を活かして違いを分かりやすく解説していく。
ざっくりした豆苗ともやしの違いって?
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豆苗ともやしはジャンルで言うと、どちらもスプラウト(発芽野菜)という分類に当てはまります。スプラウトとは、豆や穀物などの種子から出た新芽のことです。
豆苗ともやしは同じジャンルの野菜なうえ、どちらも元が豆という点も共通しています。いったい何が違うのか、ざっくりした違いをみていきましょう!
豆苗:えんどう豆から発芽したもの
豆苗は、えんどう豆から発芽したものを指します。英語だとPea(えんどう)のSprout(新芽)ということで、「Pea sprouts(ピースプラウト)」と呼ばれることが多いです。
原産地は中国で、中国との国交が回復した1972年頃に日本へ。今ではスーパーでよく見かける野菜ですが、当時の豆苗は高級品。特別なときにしか食べることのできないレアな食材でした。
1995年頃から日本でも植物工場で栽培されるようになったおかげで、手頃な価格でいつでも食べられるようになったのです。
もやし:人が手を加えて大豆などを発芽させたもの
もやしは豆や穀物などの種子を、人が手を加えて発芽させたもの全般を指します。この通り、もやしはある特定の野菜を意味する名前ではありません。
ちなみにもやしという名前は、「芽が出るようにする」という意味を持つ「萌やす」という動詞が由来。英語でもやしを指すときは「Bean sprout(ビーンスプラウト)」と言って、他のスプラウトと区別されたりします。
日本でもやしというと、大豆・緑豆・ブラックマッペ(黒まめ)などを発芽させたものが一般的です。この中では緑豆もやしが1番多く販売されています。
もやしは歴史がかなり古いので、はっきりとした原産地はわかっていません。食用ではなく薬用としてですが、日本でも平安時代から栽培されていたという記録が残っています。
もやしを栽培する業者が出てきたのは1907年頃。1950年頃には全国で栽培されるようになり、1960年頃からはスーパーなどで手軽に購入できるようになったそうです。
豆苗ともやしの詳しい違いをチェック!
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豆苗ともやしはスプラウトのマメ科に分類される野菜です。しかし元になっている豆の種類が違うので、色々と異なる点があります。
見た目・味・栄養素・賞費期限の違いまで詳しくチェックしてみましょう。
豆苗ともやしの「見た目」の違い
大きく分けると同じジャンルである豆苗ともやしですが、見た目はかなり違います。「見分けは簡単につくよ!」という方も多いと思いますが、それぞれの見た目の特徴をおさらいしてみましょう。
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