3分で分かるエキストラバージンとオリーブオイルの違い!特徴や作り方の違い、商品の見分け方まで食品のプロがわかりやすく解説!
オリーブオイルを知るためのヒント
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では、ここからは、オリーブオイルをさらに知るための基本的なポイントをお話ししましょう。いいオリーブオイルを選ぶためのヒントとなるでしょう。
暗い色の容器が多い理由
スーパーで売られているオリーブオイルを見ると、黒などの濃い色のボトルに入って売られているものが多いですよね。これは酸化を防ぐための策です。オリーブオイルは光や高温などにより酸化が進みますが、酸化が進むと風味が落ちるだけでなく、非常に不快なイヤなにおいを発するようにもなります。透明なボトルは見た目はきれいなのですが、光の透過性が良いため、オイルの酸化が進みやすくなってしまうのは否定できません。よって、お店ではできる限り色の濃いボトルに入っているもので、照明や陽の当たる場所に置かれていない商品を選ぶようにしましょう。
ガラスとペットボトルにも違いがある
オリーブオイルはガラスとペットボトル、どちらの容器も見かけますね。ガラスの方を買って帰ったときには重くてしまった!と思うこともしばしば…。ですが、これにも意味があります。オリーブオイルの敵は酸化です。しかし、ペットボトルは軽量というメリットはあるものの、酸素を通しやすい素材のため、長い目で見るとあまりおすすめではありません。対してガラスは非常にしっかりとした素材であるため、オリーブオイルの品質を保つにはとても向いています。いいオリーブオイルであるほどガラスのボトルで売られているものが多いですね。
世界一の生産量は実はイタリアではない!
日本では「オリーブオイルといえばイタリア!」というイメージを持つ人が多いのではないでしょうか。しかしながら、実は世界で一番オリーブを栽培し、オリーブオイルの生産量トップを誇るのは、イタリアではなくスペインなのです!スペインで生産されるオリーブオイルは世界の40~50%にも及びます。よくよく考えてみると、アヒージョなどといった代表的なスペイン料理のレシピにはたっぷりとオリーブオイルが使われていますね。またスペインやイタリアの他、ギリシャ、トルコ、シリアなどもオリーブオイルの原産国として有名です。産地によって味の違いもありますので、イタリアにこだわらず、是非様々な国の商品も手に取ってみて下さいね。
大事なのは鮮度!エキストラバージンにこだわらなくてもいい
エキストラバージンとオリーブオイルオイルの違いは加工度の違いでしたね。確かにピュアなエキストラバージンは本当においしく、ものによって辛味や苦味などを感じるのも天然ならではのおもしろさ!ですが私は、必ずしもエキストラバージンを使う必要はないと思っています。それよりも、よりフレッシュな状態の商品を使うことの方が重要です。オイルはすぐに酸化するため、なるべく早く使い切ってこまめに新しい商品に切り替えたほうが、開封してから時間の経ったエキストラバージンを使うよりもよっぽど美味しいと思いますよ!