3分で分かるエキストラバージンとオリーブオイルの違い!特徴や作り方の違い、商品の見分け方まで食品のプロがわかりやすく解説!
バージンオイルは「エキストラ」だけではない
エキストラバージンオリーブオイルとは、まさにバージン(一番搾り)のオイルの中でもエキストラ(=特別な)なもの、の意味です。オリーブの果実から搾っただけの、人工的な手を加えない自然なオイルの中で極めて優れた等級のものが「エキストラバージン」と呼ばれます。しかし、酸度などの違いによりエキストラバージンと判定されなかったものは、「バージン」「オーディナリーバージン」「ランパンテバージン」にそれぞれ分けられ、バージンオリーブオイルは計4つのグレードに分類されるのです。ですが、搾ったそのままで食品として商品化されるのは主に「エキストラバージン」のみとなります。
エキストラバージンは加熱してはダメなの?
エキストラバージンオリーブオイルは風味が豊かなのが特徴。加熱してと香りが飛んでしまうことを避ける意味で、どちらかと言えば生食を勧められるのは事実です。ですが、だからといって加熱に向いていないということは全くありません。むしろ、オイルの風味によって炒め物や揚げ物の味が締まったりもするのです。実際に私も、エキストラバージンオリーブオイルを使用して炒めものをしています。高いのでもったいないな…と思いながらもその軽やかさには代えられず、結局は何にでもエキストラバージンを使いまわしています!
オリーブオイルは精製したオリーブオイルを使って作られたもの
オリーブオイルとは、精製したオリーブオイルにバージンオリーブオイルを加えて作られたものです。この「精製」という過程では、若干品質の劣るオリーブオイルを、食用に敵した酸度に下げることができます。精製される間にオリーブオイルの香りや風味は飛んでしまため、それを補うために、精製したオイルにバージンオリーブオイルがブレンドされて製品として出来上がるのです。なお日本では以前は「ピュアオリーブオイル」と呼ばれていましたが、現在では「オリーブオイル」と表示されています。
加熱に向くと言われているが、使い方は自由!
オリーブオイルは、焼いたり炒めたりといった加熱料理に向いていると言われます。ですが、もちろん生のままでも問題ありません。加熱するものに向くと言われるのは、エキストラバージンオリーブオイルに比べて風味が弱く、また若干美味しさも劣るからです。とは言っても、生食で使っても十分美味しくいただけます。それにそもそも、自宅で何種類もオリーブオイルを常備して使い分けるのも、品質の問題からも難しいでしょう。よってあまり難しく考えず、せっかく家にある1本をどんなものにも気にせずに使ってしまうことをおすすめします。
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