
3分で分かるエキストラバージンとオリーブオイルの違い!特徴や作り方の違い、商品の見分け方まで食品のプロがわかりやすく解説!
今回は、世界各国から酒類や食品の輸入を手掛ける現役商社マンMIYABIと一緒にこの違いを解説していきます。
- エキストラバージンとオリーブオイル、その違いは純度にあり!
- エキストラバージンとオリーブオイルの違いは「化学処理の有無」
- エキストラバージンオリーブオイルを詳しく!
- エキストラオリーブオイルとは健康効果も期待される高品質なオイル
- エキストラオリーブオイルはオリーブの果実を濾したもの
- バージンオイルは「エキストラ」だけではない
- エキストラバージンは加熱してはダメなの?
- オリーブオイルを詳しく!
- オリーブオイルは精製したオリーブオイルを使って作られたもの
- 加熱に向くと言われているが、使い方は自由!
- オリーブオイルを知るためのヒント
- 暗い色の容器が多い理由
- ガラスとペットボトルにも違いがある
- 世界一の生産量は実はイタリアではない!
- 大事なのは鮮度!エキストラバージンにこだわらなくてもいい
この記事の目次

ライター/MIYABI
某大手商社の食品部門に勤務する現役営業ウーマン。オリーブオイルの輸入も手掛けているため、会社のデスク回りには常に何本ものオリーブオイルが並んでいる。その年によってオリーブオイルの味が違うのもまた天然ものの楽しみの一つ。
エキストラバージンとオリーブオイル、その違いは純度にあり!

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エキストラバージンオリーブオイルは美味しい!などと聞きますね。ですが、エキストラバージンオリーブオイルとオリーブオイル、その違いはどこにあるのでしょうか?ここではまずエキストラバージンとオリーブオイルの違いそのものを見てみましょう。
エキストラバージンとオリーブオイルの違いは「化学処理の有無」
日本で売られる食用のオリーブオイルは大きくは「エキストラバージンオリーブオイル」と「オリーブオイル」の2つに分けられます。この違いを端的に表すならそれは、「化学処理を施されたものかどうか」でしょう。エキストラバージンオリーブオイルと呼ばれるものは、オリーブの実を搾ったもののみで作られた純度の高いオイルのことです。一方で「オリーブオイル」はオリーブをただ搾ったものではなく、それを一度化学処理して加工することで、食用に適する状態にしたオイルのことを指します。
エキストラバージンオリーブオイルを詳しく!

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「エキストラバージンオリーブオイル」として売られているものをお店で見ると、とても高い値段がついていますね。オイルなのにこんなに高価なものはどんな商品を指すのか、さっそく調べていきましょう。
エキストラオリーブオイルとは健康効果も期待される高品質なオイル
エキストラバージンオリーブオイルはオリーブの実を搾ってできたオイル中で、酸度が0.8%以下で風味に欠点がない、最高品質の物を指します。オリーブの実から搾ったピュアなオイルのため、自然の香りや風味がとても豊かなのが特徴です。また風味の面だけでなく、カラダにもいいとされるのがオリーブオイル。オリーブオイルに含まれるオレイン酸は、悪玉コレステロールの値を下げる働きがあると言われてます。またエキストラバージンにはさらに、抗酸化作用のあるポリフェノールが微量に含まれており、健康効果が期待できるオイルとして非常に人気です。なお、オリーブオイルには国際オリーブ理事会で定められた規格があり、ヨーロッパ等で製造されるオリーブオイルはこの規格に沿って分類されます。
エキストラオリーブオイルはオリーブの果実を濾したもの
オリーブオイルは菜種油やひまわり油などといった種からオイルを抽出するものとは異なり、オリーブの実そのものを絞って作られます。ペースト状にしたオリーブの実を、遠心分離機を利用して水分と油脂に分けて製造するのです。なおオリーブは、収穫後すぐに劣化が始まってしまいます。この劣化はオイルの風味に非常に大きな影響を及ぼすため、こだわりの強い生産者であるほど、摘みたてをすぐさま挽いてオイルを作るようです。
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