配電網などに影響を与える電圧降下とは?メカニズムを現役理系学生ライターが5分で徹底わかりやすく解説!
電圧降下は、高圧送電線から身近なコンセントなどを含む家庭における配線に至るまで、様々なところで見られる電気に関する現象です。今回の記事では、この現象のメカニズムを解明していきます。難しい話のように思われるかもしれないが、中学校で学ぶ理科の知識のみで理解ができるものになっているので、安心してくれ。ぜひ、この機会に電圧降下についての理解を深めてくれ。
中学時代に独学で第二種電気工事士免状を取得した理系学生ライターの通りすがりのぺんぎん船長と一緒に解説していきます。
ライター/通りすがりのペンギン船長
小学生のころ、電子工作にドハマリし、中学時代には独学で第二種電気工事士免状を取得した。電気について独学する機会が多かったこともあり、電気の学習がいかに難しいかということもよく理解している。
電圧降下について学ぼう
今回の記事では、『電圧降下』という現象について解説していきます。多く方にとって馴染みがない用語だと思われますが、実は電圧降下というのは身近な現象です。皆さんが暮らしている家の中でも、電圧降下という現象は毎日のように発生していますよ。
この記事では、電圧降下がどのような現象であるかを説明するのはもちろんのこと、メカニズムや関連する話題についても述べます。関連する話題では、近年普及してきた再生可能エネルギーについても触れますよ。それでは早速、解説をはじめますね。
電圧降下とは?
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はじめに、電圧降下とは一体どのような現象であるのかを学びましょう。電圧降下は、大容量負荷を回路に接続した際に末端電圧が下がってしまう現象のことを指します。この現象は、皆さんの家の中でも起こりうるものです。
実際、消費電力の大きい機器(ドライヤーなど)を使用すると、コンセントの電圧は低下します。これがまさに電圧降下なのです。コンセントの電圧低下は、電球などが若干暗くなるといった現象から感じ取ることができますよ。また、冷蔵庫のように突入電流が大きな機器をコンセントに繋いだときに、照明が一瞬ちらつくという現象も電圧降下によるものです。
電圧降下のメカニズム
ここからは、電圧降下のメカニズムについて詳しく学んでいきましょう。難しい内容のように思われますが、中学校の理科の授業で勉強する知識があれば、電圧降下のメカニズムは簡単に理解することができますよ。
ここでは、3つのステップに分けて、メカニズムを説明していきます。いずれのステップにも重要な事柄が含まれているので、すべてに目を通しておいてくださいね。
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