この記事では柔軟剤と洗剤の違いについてみていきます。どちらも衣類を洗濯する際に使うものというイメージがあるよな。この2つはどちらも衣類の汚れを落として綺麗にする働きがあると思われがちですが、実は全く違う効果があるようです。その他にもそれぞれの特徴や使い方の手順、洗剤の種類など調べるといろいろとあるみたいです。
今回は日常生活では欠かせない洗濯に必要なアイテムの違いを、専業主婦歴10年の暮らし情報マニアささき葵と一緒に解説していきます。

ライター/ささき葵

暮らし情報マニアで、子ども3人を育てる専業主婦。暮らしに必要なアイテムは、徹底的に調べて比較することが大好きな主婦ライター。

柔軟剤と洗剤の違いは洗濯時の効果!

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衣類などの洗濯で必ず使う、柔軟剤と洗濯用洗剤。なんとなくこの2つは必要なことはわかっていても、どう違うのかは詳しく知らないという人もいるのではないでしょうか?洗濯にはセットで使いたいこの2つですが、違いはズバリ洗濯時の効果にあります。

柔軟剤は洗浄力は無く、洗剤は洗浄力がある

柔軟剤は洗濯物の汚れを落とす洗浄力はありません。一方で、洗濯用洗剤は洗濯物の汚れを落とす洗浄力があります。では洗濯には洗剤だけでも良さそうですが、柔軟剤を使う方が洗濯物の仕上がりに差が出るのです。

柔軟剤も洗剤も成分は界面活性剤なのですが、プラスの電荷とマイナスの電荷の相反する性質を持っており、その効果も異なります。

柔軟剤はプラスの電荷で衣類を柔らかくする

柔軟剤の界面活性剤はプラスの電荷を持つため、衣類の表面に付着しなめらかで柔らかい肌触りに仕上げてくれます静電気の防止にもなり、埃や塵の付着も軽減する効果も。

また、柔軟剤には防臭や消臭効果などと共に、衣類に香りをつけるものが一般的で、好みの香りの柔軟剤を見つければ毎日の洗濯も楽しくなりますよ。強い香りが苦手な人は、無香料の柔軟剤を選ぶといいでしょう。

洗剤はマイナスの電荷で衣類の汚れを落とす

洗剤の界面活性剤はマイナスの電荷を持つため、すすぐことで衣類から流れる性質を持ちます。このマイナスの界面活性剤が衣類についた皮脂や汚れを洗浄する力が高く、すすぐ時には汚れと一緒に流れてくれるのです。

洗剤にも除菌や抗菌効果のある成分が含まれていたり、香りも付いています。香りは柔軟剤に比べると残りにくく、香りを楽しむならやはり柔軟剤を使いましょう。

\次のページで「柔軟剤と洗剤の効果的な使い方」を解説!/

柔軟剤と洗剤の効果的な使い方

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柔軟剤は衣類の仕上がりを柔らかくするもので、洗剤は洗浄力により衣類の汚れを落とすものでしたね。洗濯物を綺麗に仕上げるために、働きの違うこの2つの効果的な使用手順を覚えておきましょう。

まずは洗剤を使って洗浄する

まず洗濯の初めに使用するのは、洗浄力のある洗剤です。

洗濯物を洗濯槽に入れて、適量の水と一緒に洗剤も投入します。ここで、一緒に洗濯槽に柔軟剤をいれてはいけません。まずは洗剤のみで洗濯物の汚れをしっかりと洗い落としましょう。

基本的にはすすぎは2回ですが、エコや節水に繋がるすすぎ1回タイプの洗剤もありますので、選ぶ時の基準に覚えておくといいでしょう。

すすぎ後に柔軟剤で仕上げる

十分にすすぎ終わった後に柔軟剤を投入し、再度すすいで完了です。

洗剤を入れる際に一緒に洗濯槽に投入してはいけないと説明しましたが、ドラム式洗濯機や全自動洗濯機などには、柔軟剤専用の自動投入口がありますので、洗剤を投入するタイミングで自動投入口に柔軟剤を入れます。

自動投入口がない二層式洗濯機は、すすぎが終わったタイミングに直接洗濯槽へ柔軟剤を投入しましょう。

柔軟剤と洗剤を使う時のポイント

洗剤と柔軟剤を同時に洗濯槽に入れてしまうと、それぞれの界面活性剤のマイナスとプラスの性質がお互いの効果を打ち消してしまいます間違えて洗濯槽に洗剤と一緒に柔軟剤を入れてしまった場合、洗剤の洗浄力が働かず衣類の汚れが落ちない事になるので注意が必要です。

また柔軟剤も洗剤も、洗濯物の量に適した使用量を使いましょう。少なければ効果が十分に発揮されず、多すぎるとすすぎ残しの原因になります。

匂いや汚れが落ちきっていないと感じる時、洗濯機に洗濯物を詰め込みすぎている場合があります。詰め込みすぎるとうまく洗浄がされず、汚れが落ち切らないまま柔軟剤の効果で汚れを再付着させてしまう事に。汚れがひどい洗濯物は、詰め込みすぎず余裕を持たせて洗濯することもポイントの1つですよ!

\次のページで「洗剤のさまざまな種類と効果」を解説!/

洗剤のさまざまな種類と効果

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柔軟剤はどれも洗濯物を柔らかな仕上がりにすることは共通しており、さらに香りを付ける目的もあるため香りのバリエーションがとても豊富です。一方で洗剤は、洗浄力や効果、形状などが違うさまざま種類があります。

柔軟剤入り洗剤

通常の柔軟剤と洗剤では、同時に使用するとお互いの効果を打ち消してしまいますが、柔軟剤入り洗剤はそれぞれの効果を別々に発揮する仕組みになっています

洗濯初心者や、なるべく一つで済ませたい人には最適です。

粉末洗剤

粉末洗剤は、衣類の汚れや皮脂などをしっかりと落とす高い洗浄力があります

しかし、粉末状のため特に水だと溶けにくく、溶け残りが洗濯物に付着することも。お湯などを使うと溶けやすく、洗浄力も高いため汚れをしっかり落としたい時に使用します。

液体洗剤

液体洗剤は、洗浄力は粉末洗剤に比べれば少し劣りますが、溶け残りもないためストレスなく使えます。

軽い汚れなら、液体なので直接その部分につけやすく、そのまま他の洗濯物と一緒に洗うだけで簡単に綺麗に洗うことができますよ。溶け残りの心配がなく、初心者でも使いやすいタイプです。

ジェルボール洗剤

ジェルボール洗剤は、フィルムに液体洗剤が包まれてボール状になっているため、手を汚さずに計量もいらない手軽さから人気のある洗剤のタイプ。

しかし洗剤の量は一律なので、洗濯物の量が少ない場合はコスパが悪くなります。洗濯機の容量いっぱいの洗濯量の時に使用するなど、うまく使い分けることがおすすめです。

蛍光増白剤入り洗剤

蛍光増白剤は、白い衣類の見た目の白さを際立たせる効果があります。色が白く抜ける漂白剤とは違うため、色物や柄物と一緒に洗っても白っぽくなることはないので安心して下さい。

ただし、生成色やパステル系の淡い色の衣類は、蛍光増白剤の効果で白っぽくなってしまい、本来のナチュラルな色合いがなくなる可能性があるため、使用は避けましょう。

\次のページで「おしゃれ着洗い用洗剤」を解説!/

おしゃれ着洗い用洗剤

ウールやリネン、カシミヤやシルクなどデリケートで高級な素材を通常の洗剤で洗ってしまうと、生地を傷めたり縮める原因になります。

一般的な洗濯洗剤は弱アルカリ性のものが多く、洗浄力が高い分デリケートな生地にはダメージを与えてしまう可能性があるのです。おしゃれ着洗い用洗剤は中性や弱酸性になっていて、洗浄力は穏やかですがその分のダメージも抑えることができます。

赤ちゃん用洗剤

産まれたての赤ちゃんはいろんな刺激に弱く、肌もとてもデリケートです。通常の洗剤では衣類に残った成分が刺激になることも。

そんな赤ちゃんには、刺激の少ない優しい成分で出来た無添加の赤ちゃん用洗剤が安心です。一歳くらいで肌に異常がなければ、大人と一緒の洗剤にしても大丈夫ですよ。

使用手順を守って目的に合った洗剤を使用しよう!

洗濯用洗剤は洗濯物の汚れを落とす洗浄力があるため、洗濯にはまず必要になりますが、柔軟剤は洗濯物の仕上がりを柔らかくするなどのプラスαの効果があるため、2つはセットで使用することがおすすめだと分かりました。洗剤は洗濯の仕上がりに合わせて種類も多数ありますので、うまく使い分けていきたいですね。柔軟剤は香りの種類がとても豊富なため、気分で使い分けれるよう数種類揃えてみるのも楽しそう。みなさんも自分に合った洗剤を選んで、普段の服からお気に入りの服まで上手にメンテナンスしましょう。

 

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3分で分かる柔軟剤と洗剤の違い!洗濯時の効果が違う!?特徴や使い方、種類など専業主婦歴10年のライターがわかりやすく解説

この記事では柔軟剤と洗剤の違いについてみていきます。どちらも衣類を洗濯する際に使うものというイメージがあるよな。この2つはどちらも衣類の汚れを落として綺麗にする働きがあると思われがちですが、実は全く違う効果があるようです。その他にもそれぞれの特徴や使い方の手順、洗剤の種類など調べるといろいろとあるみたいです。
今回は日常生活では欠かせない洗濯に必要なアイテムの違いを、専業主婦歴10年の暮らし情報マニアささき葵と一緒に解説していきます。

ライター/ささき葵

暮らし情報マニアで、子ども3人を育てる専業主婦。暮らしに必要なアイテムは、徹底的に調べて比較することが大好きな主婦ライター。

柔軟剤と洗剤の違いは洗濯時の効果!

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衣類などの洗濯で必ず使う、柔軟剤と洗濯用洗剤。なんとなくこの2つは必要なことはわかっていても、どう違うのかは詳しく知らないという人もいるのではないでしょうか?洗濯にはセットで使いたいこの2つですが、違いはズバリ洗濯時の効果にあります。

柔軟剤は洗浄力は無く、洗剤は洗浄力がある

柔軟剤は洗濯物の汚れを落とす洗浄力はありません。一方で、洗濯用洗剤は洗濯物の汚れを落とす洗浄力があります。では洗濯には洗剤だけでも良さそうですが、柔軟剤を使う方が洗濯物の仕上がりに差が出るのです。

柔軟剤も洗剤も成分は界面活性剤なのですが、プラスの電荷とマイナスの電荷の相反する性質を持っており、その効果も異なります。

柔軟剤はプラスの電荷で衣類を柔らかくする

柔軟剤の界面活性剤はプラスの電荷を持つため、衣類の表面に付着しなめらかで柔らかい肌触りに仕上げてくれます静電気の防止にもなり、埃や塵の付着も軽減する効果も。

また、柔軟剤には防臭や消臭効果などと共に、衣類に香りをつけるものが一般的で、好みの香りの柔軟剤を見つければ毎日の洗濯も楽しくなりますよ。強い香りが苦手な人は、無香料の柔軟剤を選ぶといいでしょう。

洗剤はマイナスの電荷で衣類の汚れを落とす

洗剤の界面活性剤はマイナスの電荷を持つため、すすぐことで衣類から流れる性質を持ちます。このマイナスの界面活性剤が衣類についた皮脂や汚れを洗浄する力が高く、すすぐ時には汚れと一緒に流れてくれるのです。

洗剤にも除菌や抗菌効果のある成分が含まれていたり、香りも付いています。香りは柔軟剤に比べると残りにくく、香りを楽しむならやはり柔軟剤を使いましょう。

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