ライター/食いしん坊主婦
食べることと調べることが大好き。気になった物事はついつい調べてしまうが忘れっぽいのが難点。
マウスとラットの違いはねずみの種類にあった!?
image by iStockphoto
「ねずみ」というと、どんなものが思い浮かびますが?一口にねずみといっても、ペットとして飼われるハムスターもねずみの一種ですし、野生のねずみ、実験に利用されるねずみ、キャラクターなど色んな種類のねずみがいますよね。ここでは実験で使われるマウスとラットの違いについてみていきます。マットとラットの違いは、ネズミの種類にありました。
マウスはハツカネズミ
マウスは哺乳綱、げっ歯目、ネズミ亜目、ネズミ科に属するハツカネズミとされています。ハツカネズミは乾いた環境で生きていたこともあり、乾燥に強いです。体長5cm~10cm・体重16g~28gと小柄な体格をしており特徴としては、歯の裏が先端に向かって2段階に厚さが変わる鋭い形状、尿がとても臭いことが挙げられます。また、マウスは人に馴れることはなく、飼い主の認識も難しいです。そして成熟すると闘争本能が高くなり、同一ケージ内のマウスを攻撃することも。
ラットはドブネズミ
「ラット」は実験用に改良化されたドブネズミ。分類学的には、哺乳動物綱、げっ歯目、真鼠亜目、ネズミ科、クマネズミ属に属します。体調18㎝~28㎝・体重200g~700gと大型のネズミです。特徴としては歯の裏が先端に近づくにつれ徐々に細くなる形状、尿はマウスほど臭くありません。ドブネズミはその名の通り下水等の湿った環境で生きることが多いため湿気には強いですが乾燥には弱いです。また、マウスにはある胆のうがラットにはないのも特徴。ラットは人に馴れることもあり、飼い主を認識することもできます。そしてマウスの様に同一ケージ内のマウスを攻撃することはほぼないようです。
マウスとラット、イメージの違いもあり
日本ではラットとマウスと言えばほぼ実験で使われるねずみになりますが、国によってはシンプルに大きさの違いであったり、それぞれ異なるネズミとして呼び分けたりといった区別のされ方もあります。特に英語圏だと小さなネズミをマウス、大きなネズミをラットと呼ぶ分けることが多いようですよ。一般的にラットは食べ物などを食い荒らす野生ネズミ、マウスは小さくて可愛らしい、ペットとして飼われるねずみというイメージの違いもあります。人気のキャラクターのモチーフになっているのは、ほとんどマウスの方のねずみだと言えるでしょう。
\次のページで「モルモットとどう違う?」を解説!/