今回はそんな昔ながらのおやつに欠かせないあんぽ柿・干し柿の違いを、定義から確認しつつ、雑学好きライターの熊家と一緒に解説していきます。
ライター/熊家
現在ライターとして、さまざまな分野で活動している。文学や歴史などのジャンルが得意で、これまで多くの記事を執筆してきた。この経験を生かし文学や歴史、雑学などの知識を分かりやすく解説していく。
ざっくりあんぽ柿と干し柿の違いは?
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あんぽ柿や干し柿は食べると甘くて、どこか懐かしさを感じるおやつになります。どちらも柿を乾燥させるだけの簡単なものですが、温かみのある美味しさです。見た目がそっくりなあんぽ柿と干し柿ですが、どのような違いがあるのでしょうか。今回は2つの違いを、わかりやすくご紹介します。
あんぽ柿は硫黄で燻製させる
あんぽ柿は硫黄で燻製させる製法です。柔らかくジューシーな食感で、食べると甘味が口いっぱいに広がります。中身もずっしりと詰まっているので、腹持ちがよいですよ。水分量は50%ほどで、しっとりとしています。乾燥させていないそのままの柿や、ドライフルーツ状の干し柿よりも柔らかいので、お子さまからお年寄りまで美味しく食べられるでしょう。
干し柿は干しておくだけ
干し柿は名前のとおり、干しただけのドライフルーツです。味付けや干し方に特徴はありません。あんぽ柿よりも固く黒くなります。水分量は20~30%程度で、しっかりとした歯ごたえです。口寂しいときや糖分を摂取したいときに、おすすめのおやつになります。
特徴1:作り方は?
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ざっくり違いがわかりましたので、ここからは特徴の違いをさらに掘り下げていきます。この章は、あんぽ柿と干し柿の作り方の紹介です。完成までの日数や、必要な材料などに違いがあります。一緒に手順を追っていきましょう。
あんぽ柿は1ヶ月ほどで完成
あんぽ柿の作り方をご紹介します。まずは柿の枝部分を残して、ヘタを取りましょう。ヘタが取れましたら、きれいに皮をむいていきます。タコ糸を用意して片側を枝に結び、もう片方を別の柿に結んでいきましょう。結び終わった柿たちを、棒にかけたら乾燥の準備は完了です。密閉し硫黄に火をつけて燻製させます。最後は風通しのよい場所に、1ヶ月ほど干しておくと完成です。
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