今回は「うなぎ あなご」の違いについて解説していきます。蒲焼きや天ぷら、お寿司のネタなどでよく目にする両者ですが、みんなはその違いを知っているか?実はともに同じウナギ目に属する魚ではありますが、見た目や味、栄養価などさまざまな相違点があるんです。この記事ではそんなうなぎとあなごの違いをはじめ、似た様な魚「はも」との違いや土用の丑の日にうなぎを食べる様になった理由についてを雑学大好き現役大学生ライターmmQnと一緒に解説していきます。

ライター/mmQn

雑学大好きの現役大学生mmQn。普段から料理をするのが大好きで、食に関する雑学は得意分野。料理経験も活かしわかりやすく解説する。

5つの観点から紐解くうなぎとあなごの違い!

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蒲焼やお寿司のネタなどあらゆる食の場面で目にするうなぎとあなごですが、その違いはなんなのか。以下より5つの観点からその違いを紐解いていきます。

1.生態の違い:生活場所が異なる

まず生態についてですが、その違いはどこで育つかにあります。うなぎは産卵と孵化をともに海で行い、その後は川などの淡水で生活するのに対し、あなごは産卵後も海で生活する海水魚です。

2.見た目の違い:色みや顔が多少異なる

続いて見た目についてです。まず色みについてですが、うなぎは背中が黒くお腹が黄色がかった白色をしているのに対し、あなごは薄茶色に白い斑点模様をした見た目をしています。また、うなぎの顔は目が小さく下顎がでているのに対し、あなごは白目がくっきりしていて上顎が出ていような顔つきをしているのも大きな違いです。

3.味の違い:うなぎはこってり、あなごはあっさり

味について端的に言えば、うなぎはこってり・ジューシー、あなごはあっさり・淡白味わい。天然か養殖、産地などによって脂のノリや味わいが変わりますが、基本は上記したような感じです。故に、脂が多くのっているうなぎは蒲焼などの焼き物に適しているのに対し、淡泊なアナゴは穴子天などの揚げ物やお寿司のネタなどに適しています。

\次のページで「4.栄養価の違い:うなぎの方が栄養価が高い」を解説!/

4.栄養価の違い:うなぎの方が栄養価が高い

味わいが異なるゆえに栄養価も両者は異なり、脂質の含有量が圧倒的に多いうなぎは夏バテ防止として一般的にスタミナ食として認知されています。またビタミン類やカルシウムの含有量についてもうなぎの方が多いです。ですが、タンパク質含有量は両者ともに差はそれほどありません。

5.旬の時期の違い:うなぎは秋~冬頃、あなごは6~8月頃

結論うなぎは秋~冬頃、あなごは6~8月頃が旬と言われています。うなぎに関しては「土用の丑の日」にうなぎを食べる習慣があることから、旬が夏であると勘違いする方も多いかもしれません。ですが、うなぎの最も美味しい時期は秋から冬にかけてになります。あなごに関しては、冬場の方が脂がノっているので「冬が旬である」といった声もあるそう。

土用の丑の日とは?うなぎを食べる理由とは?

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うなぎを食べる日として認識している方も多い「土用の丑の日」。そもそも土用の丑の日とはどんな日なのか。解説すると、土用とは立夏・立秋・立冬・立春直前の約18日間の「期間」を表す言葉で、その18日間の内の丑にあたる日(昔は日にちをあらわすために十二支を使用していた)を土用の丑の日と言います。そんな土用の丑の日にうなぎを食べる様になった理由は、丑の日の「う」にちなんでだそう。

江戸時代以降から、季節の変わり目には夏バテ防止もかねてうなぎを食べる習慣ができたそうです。

うなぎとあなごの食文化の歴史

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ここからはうなぎとあなごの食文化の歴史について見ていきましょう。

土用の丑の日に鰻を食べるようになったのは江戸時代から!?

ではいつから土用の丑の日にうなぎを食べる習慣ができたのか。詳しく解説していくと、その習慣江戸時代からだそう。うなぎの食文化としてはその歴史は古く、約5000年前の縄文時代から食べられていおり、夏バテ防止としてうなぎを食べる習慣は奈良時代からあったそうです。

\次のページで「あなごの食文化についてはあまりわかっていない」を解説!/

あなごの食文化についてはあまりわかっていない

あなごの食文化に関してはわかっていないのが事実。詳しいことは分かっていませんが、江戸前寿司の普及と共にあなごが食べられる様になったのではないかと言われています。

似た様な魚「はも」との違いは?

うなぎやあなごと似た様な魚として挙げられるのが「はも」。はもとはうなぎ目に属する魚で、広く言えばうなぎやあなごと同じ部類の魚になります。うなぎやあなごとの違いはまず見た目・色みにあり、はもは全対的に緑色っぽい灰色をしているのが大きな特徴です。またうなぎやあなごよりも歯が鋭いことが知られており、同じいけすに何匹も飼ってしまううと傷つけあってしまう恐れがあるため、少量にわけて飼う必要があるそう。

うなぎはスタミナ食!

この記事ではうなぎとあなごの違いについて解説してきました。おさらいすると、両者はともにウナギ目に属する魚で広い意味では同じ部類の魚。その違いは、生活環境や味、栄養価にありました。あなごよりも脂質やビタミン類が多いうなぎは、奈良時代から夏バテ防止などスタミナ食として食べられており、江戸時代以降からは土用の丑の日に食べられる魚として定着していきました。お仕事や勉強で疲労が溜まった時はぜひうなぎを食べてスタミナをつけましょう。

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3分でわかるうなぎとあなごの違い!似た様な魚「はも」との違いは?土用の丑の日にうなぎを食べる理由も合わせて雑学大好き現役大学生がわかりやすく解説

今回は「うなぎ あなご」の違いについて解説していきます。蒲焼きや天ぷら、お寿司のネタなどでよく目にする両者ですが、みんなはその違いを知っているか?実はともに同じウナギ目に属する魚ではありますが、見た目や味、栄養価などさまざまな相違点があるんです。この記事ではそんなうなぎとあなごの違いをはじめ、似た様な魚「はも」との違いや土用の丑の日にうなぎを食べる様になった理由についてを雑学大好き現役大学生ライターmmQnと一緒に解説していきます。

ライター/mmQn

雑学大好きの現役大学生mmQn。普段から料理をするのが大好きで、食に関する雑学は得意分野。料理経験も活かしわかりやすく解説する。

5つの観点から紐解くうなぎとあなごの違い!

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蒲焼やお寿司のネタなどあらゆる食の場面で目にするうなぎとあなごですが、その違いはなんなのか。以下より5つの観点からその違いを紐解いていきます。

1.生態の違い:生活場所が異なる

まず生態についてですが、その違いはどこで育つかにあります。うなぎは産卵と孵化をともに海で行い、その後は川などの淡水で生活するのに対し、あなごは産卵後も海で生活する海水魚です。

2.見た目の違い:色みや顔が多少異なる

続いて見た目についてです。まず色みについてですが、うなぎは背中が黒くお腹が黄色がかった白色をしているのに対し、あなごは薄茶色に白い斑点模様をした見た目をしています。また、うなぎの顔は目が小さく下顎がでているのに対し、あなごは白目がくっきりしていて上顎が出ていような顔つきをしているのも大きな違いです。

3.味の違い:うなぎはこってり、あなごはあっさり

味について端的に言えば、うなぎはこってり・ジューシー、あなごはあっさり・淡白味わい。天然か養殖、産地などによって脂のノリや味わいが変わりますが、基本は上記したような感じです。故に、脂が多くのっているうなぎは蒲焼などの焼き物に適しているのに対し、淡泊なアナゴは穴子天などの揚げ物やお寿司のネタなどに適しています。

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