
2月〜5月の時期に採った天然アワビには要注意!
2月〜5月頃に採った天然のアワビは、食べた海藻の毒素が肝に溜まっていることがあります。あたってしまうとごく稀に「光線過敏症」という中毒症状が出る場合も。
食べてから1〜2日ほどで、日光を浴びた部分が痒くなったり炎症したりと肌に影響が出てきます。命に関わるような症状ではなく、1ヶ月弱で完治しますが気をつけた方がいいでしょう。
アワビの方が高価
値段が高価なのはアワビです。高価になる大きな理由としては、漁獲量が減少しているのに対して消費量は年々増加しているから。また、見つけづらいことに加え、アワビは吸着力が強く、採るのに労力がかかることなども原因と言えるでしょう。
アワビの市場での1kg当たりの卸売価格は6000円〜8000円ほど。高級食材と言えます。
トコブシの1kg当たりの卸売価格は2000円〜3000円ほどです。アワビと比べると安く見えますが、トコブシも年々漁獲量が減ってきていて値段は上がっています。
他のメジャーな貝類の卸売価格を見てみると、ホタテは1kgで500円〜800円ほどでサザエは800円〜1000円ほど。トコブシも安くはないことがわかります。養殖が盛んになって、捕獲量が増えるといいですね。
食べ比べしてみよう!
トコブシとアワビは貝殻に開いた穴の数や形、貝の大きさなどで見分けることができます。それぞれの特徴をチェックしたうえで、本当に見分けがつくのか試すのも面白いですよ!
実際に食べて味の違いを確認するのもおすすめです。トコブシやアワビは「パントテン酸」というビタミンも豊富に含まれます。免疫力を高めてくれたり、悪玉コレステロールを減らしてくれる効果も期待できる食材です。
魚に比べて下処理や捌き方も簡単なので、ぜひ食卓に取り入れてみてくださいね。