
トコブシとアワビを見分ける特徴って?

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トコブシとアワビは「同じ貝じゃないの?」と思ってしまうほど、見た目がそっくりです。どこで判断すればいいか、特徴をご紹介します。
(1)貝殻に開いた穴の数と形状
トコブシやアワビは貝殻に「吸水孔」という呼吸をするための穴があります。見分けるとき、最初にこの穴を確認すると違いが分かりやすいのでおすすめです。
トコブシ
穴の数は6〜9個。個体差はあるが平均して8個ほど開いている。
穴の形状は突起しておらず、くり抜いたような見た目。
アワビ
穴の数は2〜6個。個体差はあるが平均して4個ほど。
形状を見ると突起していて、ボコッと穴の周りに立体感がある。
(2)貝の大きさ
トコブシとアワビを見分ける特徴として、大きさもヒントになってきます。トコブシの大きさは7cmほど。大きく成長した個体でも10cm前後と小ぶりです。
一方アワビは20cm〜25cmほどとサイズは大きめ。売っている貝を比べた場合、大きい方がアワビである可能性が高いと言えるでしょう。
(3)貝殻や中身の見た目
穴の数以外に貝殻を見てヒントになるのは付着物です。トコブシには、「キクスズメ」という小さな貝がくっついている場合が多くあります。
貝の中身の見た目を比べてみるとどうでしょうか。トコブシは黒っぽいヒダの幅が狭くて薄いものが多く、身の肌色(あるいは薄茶色)の部分がよく見えます。
アワビは、黒っぽいヒダの幅が広くて厚みがあり、人間の唇のように見えるものが多いです。種類や個体によって異なる場合がありますが、見分けるときにチェックしてみてください。
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