端的に言えば木目が細かいの意味は「なめらかな手触り・丁寧な配慮」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
多くの学術書を読み、豊富な知識をもつハヤカワを呼んです。一緒に「木目が細かい」の意味や例文、類語などを見ていきます。
ライター/ハヤカワ
学術書を中心に毎年100冊以上の本を読む、無類の本好き。人にさまざまな影響を与える言語、それ自体に強い興味をもち、言葉の細やかな表現にも並々ならないこだわりをもっている。
「木目が細かい」の意味や語源・使い方まとめ
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それでは早速「木目が細かい」の意味や語源・使い方を一覧でご紹介していきます。またその他「木目が細かい」は分類としては日本語の慣用句であるという点も抑えておきましょう。
「木目が細かい」の意味は?
「木目が細かい」というキーワードを辞典・辞書・事典、ネット上の人気無料データベースサービス「コトバンク」で用語検索してみると、次のような記載が掲載されています。こちらの引用をまず確認していきましょう。
1.人の皮膚や物の表面が繊細でなめらかである。きめこまかい。
2.ことをなすのに、配慮が細かい所まで行き届いている。
出典:精選版 日本国語大辞典「木目が細かい」
「木目が細かい」は物の表面・皮膚がなめらかであること、または行動の配慮が細かい部分まで行き届いていることを意味する慣用句です。2種類の意味をもった慣用句となっているため、文脈から意味を判断していきましょう。また表記として「キメが細かい」、「きめ細かい」など違った形で書かれることもあります。
なめらかな表面のもの、すべすべとしたきれいな肌、また、細部まで丁寧に配慮された仕事ぶりなど、「木目が細かい」はこうした意味を表して使われている言葉です。この機会にしっかりと意味・用法を覚えておきましょう。
「木目が細かい」の語源は?
次に「木目が細かい」の語源を確認しておきましょう。「木目が細かい」は元々、木の断面の「木目(もくめ)」を指して使われていた言葉です。この「木目」が細かく詰まっている木の断面の手触りは滑らかで、そこから転じ、細かい木目のように滑らかな人の肌を指しても使われるようになります。
またその後「木目が細かい」はさらに意味を広げ、現在は物事を行う際、配慮が行き届いていることを指しても使われていますね。また「木目が細かい」は、現在は「きめ細かい」・「キメが細かい」といった形で書かれることが多くなっています。こちらの点についても注意して覚えておきましょう。
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