この記事ではパンチェッタとベーコンの違いについてみていきます。どちらもさまざまな料理に使われている加工肉というイメージがあるよな。この2つは同じような見た目で混同しがちですが、違いはずばり燻製するかどうかにあるようです。その他にも製法や味、おすすめの食べ方など調べるといろいろとあるみたいです。
今回は生肉とはまた違う味わいを楽しめるパンチェッタとベーコンの違いを、ハムやプロシュートとの違いも合わせて確認しつつ、専業主婦歴10年の料理好きライターささき葵と一緒に解説していきます。

ライター/ささき葵

料理やお菓子作りが好きな、子ども3人を育てる専業主婦。栄養の高さや身体によいという食品を、なんでも料理に取り入れている健康オタクでもある。

パンチェッタとベーコンは塩漬けした豚バラ肉!

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ピザやパスタなどのメニューでよく見かけるパンチェッタベーコンに似たような見た目で、何が違うの⁈と疑問に思っている人も多いですよね?パンチェッタもベーコンも、同じ豚バラ肉を加工した食品ですが、工程に違いがあります。

パンチェッタは熟成後は燻製をしない

パンチェッタとは本来はイタリア語で豚バラ肉を指します。しかし一般的に料理で言われるパンチェッタとは、生ベーコンとも呼ばれる豚バラ肉の塩漬けのことです。

パンチェッタの作り方は、豚バラ肉のブロックに岩塩やハーブをすり込んで1ヶ月程度熟成させ、乾燥をさせて肉の水分が抜ければ完成。燻製をせずに完成するため、生ベーコンとも呼ばれているんですね。とはいえ、パンチェッタの種類の中には「パンチェッタ・アッフミカータ」という燻製させたものもあります

ベーコンは熟成後は燻製する

ベーコンはとは本来は豚のロースという意味です。ヨーロッパでは豚ロースで作らるベーコンが一般的ですが、北アメリカで豚バラ肉を使って作られるようになり、それが日本にも入ってきました。そこから日本では豚バラを使ったものがベーコンと言われています。

ベーコンの作り方は、豚バラ肉のブロックに塩や砂糖、調味料や場合により発色材などでつけ置きする「塩せき」という工程を5日以上経た後、流水で塩抜きをして燻製させれば完成。たまに「無塩せき」と記載されたベーコンやハムを見ますが、塩に漬けていないわけではなく発色剤不使用ということを表しています。

パンチェッタとベーコンの味は?

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塩や調味料で下味をつけるところは同じなパンチェッタとベーコン。熟成のみの状態と燻製した状態では味も少し異なるのでしょうか?一番気になる両者の味の特徴について、詳しくみていきましょう。

\次のページで「パンチェッタは塩分が濃い」を解説!/

パンチェッタは塩分が濃い

パンチェッタはベーコンに比べると塩分が強く、熟成により凝縮された旨味や香りがあるのが特徴

焼くことで脂身から旨みの詰まった脂が溶け出し、塩味と脂がだしの代わりとなり、それだけで味わいに深みを出してくれます。ベーコンの代わりに料理に使うだけで本格イタリアンの味に。

ベーコンは燻製独特の風味がある

ベーコンはスモークの芳醇な香りと濃厚な味わいが特徴

塩抜きされているので程よい塩加減と脂の甘みを感じる味わいで、燻製独特の香りがさらに風味を良くしてくれます。加熱せずにそのままでも美味しくいただけますし、カリカリに焼いて香ばしく脂の旨みとスモークの香りを楽しむのもいいですね。

パンチェッタとベーコンの食べ方は?

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パンチェッタもベーコンも塩分の濃さは違えど、塩味のある料理には合いそうですよね。具体的に料理に使うにはどんな使い方が適しているのか、おすすめの食べ方もご紹介します。

パンチェッタは少量で味のアクセントに

パンチェッタは塩分が強いため、メインで食べるには塩分摂取量が過剰になるので、少量をワインと一緒にいただいたり料理のアクセントとして食べるのがおすすめ

よくカルボナーラやピザにトッピングされていますが、パンチェッタを使うだけで本格的な味わいになり美味しいですよね。小さく切ってカリカリに焼いたパンチェッタを、サラダに脂ごとトッピングするだけでも、脂のコクと塩味がドレッシング代わりとなり、シンプルな野菜がもりもりと食べれるほどの一品に。スープなどに入れて煮込む料理も、脂から旨みが染み出しとてもいいダシになります。

ベーコンは厚切りで歯ごたえを楽しむ

ベーコンは丁度良い塩加減になっているので、そのまま薄切りでも食べられますが、豚バラ肉なので脂が多いことが気になる方もいますよね。そんな時は加熱する事で脂が溶け出し、より味わいよく食べる事ができます

厚切りにして焼いてステーキのようにガッツリと食べるのもおすすめ。肉の歯ごたえを感じられ、噛むほどに風味が口の中に広がります。薄切りで販売されているベーコンは、一口サイズに切った野菜などを巻いて焼くだけでも、ベーコンの旨みが具材に移りおつまみやお弁当のおかずにも使えますよ!

\次のページで「ハムやプロシュートとはどこが違う⁈」を解説!/

ハムやプロシュートとはどこが違う⁈

パンチェッタやベーコンの他に、ハムやプロシュートも同じ加工肉で混同しやすいですよね?

ハムは豚のもも肉を塩漬けしたもので、その後に燻製やボイルで加熱したものです。低温で燻製したものは「生ハム」と呼ばれます。プロシュートも豚のもも肉を塩漬けするのはハムと同じですが、燻製しないことが生ハムと違うところ。

同じ豚肉でもバラ肉を使用するパンチェッタとベーコンに比べ、もも肉を使用するハムやプロシュートは脂質が少なくそのままでも美味しく味わえるのが特徴。

パンチェッタとベーコンは、塩気と食べ方に注目して選ぼう!

同じ豚バラ肉の塩漬けでも、熟成させた旨みを味わうパンチェッタと、燻製した独特の香りと風味を楽しむベーコンとでは味わいにも違いがありました。どちらもパスタやピザなど同じ料理にも合う食材ですが、塩分にも差があるので食べ方に注目して選ぶといいですね。普段は気軽に手に入るベーコンを使う事が多い方も、おもてなしや特別な日にはパンチェッタで本格的な料理に挑戦してみてはいかがでしょうか。

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3分で分かるパンチェッタとベーコンの違い!燻製がポイント⁈製法や味、食べ方など料理好き主婦ライターがわかりやすく解説

この記事ではパンチェッタとベーコンの違いについてみていきます。どちらもさまざまな料理に使われている加工肉というイメージがあるよな。この2つは同じような見た目で混同しがちですが、違いはずばり燻製するかどうかにあるようです。その他にも製法や味、おすすめの食べ方など調べるといろいろとあるみたいです。
今回は生肉とはまた違う味わいを楽しめるパンチェッタとベーコンの違いを、ハムやプロシュートとの違いも合わせて確認しつつ、専業主婦歴10年の料理好きライターささき葵と一緒に解説していきます。

ライター/ささき葵

料理やお菓子作りが好きな、子ども3人を育てる専業主婦。栄養の高さや身体によいという食品を、なんでも料理に取り入れている健康オタクでもある。

パンチェッタとベーコンは塩漬けした豚バラ肉!

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ピザやパスタなどのメニューでよく見かけるパンチェッタベーコンに似たような見た目で、何が違うの⁈と疑問に思っている人も多いですよね?パンチェッタもベーコンも、同じ豚バラ肉を加工した食品ですが、工程に違いがあります。

パンチェッタは熟成後は燻製をしない

パンチェッタとは本来はイタリア語で豚バラ肉を指します。しかし一般的に料理で言われるパンチェッタとは、生ベーコンとも呼ばれる豚バラ肉の塩漬けのことです。

パンチェッタの作り方は、豚バラ肉のブロックに岩塩やハーブをすり込んで1ヶ月程度熟成させ、乾燥をさせて肉の水分が抜ければ完成。燻製をせずに完成するため、生ベーコンとも呼ばれているんですね。とはいえ、パンチェッタの種類の中には「パンチェッタ・アッフミカータ」という燻製させたものもあります

ベーコンは熟成後は燻製する

ベーコンはとは本来は豚のロースという意味です。ヨーロッパでは豚ロースで作らるベーコンが一般的ですが、北アメリカで豚バラ肉を使って作られるようになり、それが日本にも入ってきました。そこから日本では豚バラを使ったものがベーコンと言われています。

ベーコンの作り方は、豚バラ肉のブロックに塩や砂糖、調味料や場合により発色材などでつけ置きする「塩せき」という工程を5日以上経た後、流水で塩抜きをして燻製させれば完成。たまに「無塩せき」と記載されたベーコンやハムを見ますが、塩に漬けていないわけではなく発色剤不使用ということを表しています。

パンチェッタとベーコンの味は?

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塩や調味料で下味をつけるところは同じなパンチェッタとベーコン。熟成のみの状態と燻製した状態では味も少し異なるのでしょうか?一番気になる両者の味の特徴について、詳しくみていきましょう。

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