1991年 東大タリウム毒殺事件
動物実験施設の技官が手足のしびれや谷全身の痛みを訴え入院しました。 その後も症状が進み、歩行困難や幻覚などの症状が出たそうです。 そして被害者が亡くなった後、生前に被害者が毒を盛られた可能性があると言っていたため司法解剖が行われました。すると体内から酢酸タリウムが検出されのです。 その施設では常備されていたものであり、それが使われたということに。 その事件から2年以上たった後、被害者の上司が飲みかけのコーヒーに酢酸タリウムを混ぜたのが明らかとなりました。
2005年 静岡女子高生母親毒殺事件
2005年、16歳の高校一年生の女子生徒が酢酸タリウムを母親に摂取させるという殺人未遂事件がありました。 進学校の化学部所属の彼女は自分で薬局から劇物のタリウムを購入し、母親に飲ませてその様子を観察しブログにアップしていたという恐ろしい内容です。 母親は入院となり、少女は逮捕されました。 この事件をもとに「タリウム少女の毒殺日記」という映画が作成され、2013年に公開されたのです。
2011年 製薬会社で混入
2011年、研究所の仲間達で行われた飲み会の席で研究員の男が粉末状の硫酸タリウムをウーロン茶に溶かして飲ませました。被害者達には全身の痛みや脱毛といった薬物中毒の症状が起こり、男は傷害罪の罪で逮捕されています。
同級生にタリウムを飲ませた女子高生
2014年に殺人事件の犯人として逮捕された女子大学生。 余罪を追及するうちに、彼女が高校時代に同級生にタリウムを飲ませていたことが分かりました。致死量が1gの硫酸タリウムを0.8~1.2gほど飲ませたそうで、彼女はこれを個人営業の薬局で殺鼠剤として購入したそうです。
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危険なだけ?タリウムの使われ方
タリウムという元素があまりなじみがありません。ちょっと調べても出てくるのは殺人事件などのニュースが多いです。その一方、医薬品として使われていたこともあります。試薬が毒になるか薬になるかは使う人間側の問題です。正しい知識を身に着け、安全に使わなくてはなりません。