ライター/Sadaie
プログラマー、ヘルプデスク経験者。パソコン関係以外では文学、歴史が好き。それらの知識をわかりやすいかたちで配信したいと考えている。大のお酒好き。
似ているようで、本来の定義は全然違う!
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2つの定義を見ていく前に、もっと大きな「お酒の分類」から見ていきましょう(酒造法上の分類)。お酒の分類は醸造酒、蒸留酒、混成酒の3つに大別されます。蒸留酒は別名スピリッツ。混成酒は別名リキュールです。
醸造酒の代表はビール、ワイン。蒸留酒の代表はジン、ウォッカ。混成酒の代表はあまり聞きなじみはないかもしれませんが、ベルモット、キュラソーなどが挙げられます。
今回取り上げる、チューハイやサワーはともに蒸留酒(スピリッツ)をベースにしたお酒という点を覚えておいてください。
焼酎を炭酸水(ソーダ)で割ったチューハイ
「チューハイ」は省略した呼び方であって、正式には「焼酎ハイボール」といいます。焼酎とは、米、麦、芋、黒糖などから造られたスピリッツの一種。
ハイボールとはウイスキーをベースに炭酸水を加えたお酒のこと。
チューハイとはウイスキーベースを、焼酎ベースに変更して炭酸水を加えたお酒を指すのです。
スピリッツに果汁を加えたサワー
次にサワーの定義を見ていきましょう。サワーはスピリッツに果汁を加えたお酒のことを指します。焼酎もスピリッツの一種なので、焼酎を炭酸水ではなく果汁で割ったらサワーに分類されることになりますね。
サワーという言葉はベースも割材も指定されているチューハイに比べて広義だということが分かります。
チューハイとサワーの言葉の由来
「焼酎」は燃えるように胸焼けがするお酒という意味で「焼」が使われており、サワーが果汁で割られる理由は英語の意味そのものから由来します。また、焼酎ハイボールの派生元の「ハイボール」とはなぜそう呼ばれるのかに関しても見ていきましょう。
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