この記事ではカモメとウミネコの違いについてみていきます。どちらも海の上に生息していて、気持ちよさそうに飛んでいるイメージがあるよな。違いはずばりくちばし・体の色のようですが、それぞれ色が違うなど調べてみるといろいろあるみたいです。
今回はそんな海上のムードメーカーであるカモメ・ウミネコの違いを、定義から確認しつつ、雑学好きライターの熊家と一緒に解説していきます。

ライター/熊家

現在ライターとして、さまざまな分野で活動している。文学や歴史などのジャンルが得意で、これまで多くの記事を執筆してきた。この経験を生かし文学や歴史、雑学などの知識を分かりやすく解説していく。

ざっくりカモメとウミネコの違いは?

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世界中の海上でカモメは、気持ちよさそうに飛んでいます。伸びやかな鳴き声を聞くだけで、開放的な気持ちになるかもしれません。

あちこちの海上で見かけますが、その中にカモメに似たウミネコが紛れ込んでいることがあります。むしろカモメよりウミネコの方が見かける回数は多いのです。はじめにそれぞれの違いをざっくり紹介するので、違いについて一緒に知っていきましょう。

カモメは渡り鳥

カモメは寒くなると、日本を含む南に飛来する渡り鳥です。夏にはユーラシア大陸北部・カナダ西部・アラスカ州などで繁殖します。繁殖地を集団で形成するコロニーです。コロニーといっても繁殖地は毎年全く同じではないだろうと思いきや、毎年同じ場所・同じ相手と巣作りをするというので驚きます。

ウミネコは留鳥

ウミネコは留鳥なので季節ごとに住処を変えず、基本的に同じ場所で過ごします。世界的な分布は太平洋西部の日本近海です。そのため、ウミネコは日本唯一の鳥といってもよいでしょう。

日本で繁殖するので、運がよければ赤ちゃんを見られるかもしれません。年中日本にいるので、カモメより見かける頻度が多いはずです。しかし、ウミネコは同じカモメの種族なので、一目で違いはわからないと思われます。

特徴1:カモメとウミネコの生態の違いは?

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カモメとウミネコについてざっくりお伝えしたので、続いてはより詳しく違いについてご紹介します。知識が深まってくると、きっと海に行き観察したくなるでしょう。この章では、カモメ・ウミネコの生態についてまとめています。豆知識も含まれているので、楽しく読んでいただけますよ。

\次のページで「カモメは海の掃除屋と呼ばれている」を解説!/

カモメは海の掃除屋と呼ばれている

カモメは「海の掃除屋」と呼ばれています。とてもよい行いをしそうな呼び名ですが、実際に海をキレイにする役割があるそうです。もともと雑食性なので、小魚・カニ・昆虫・動物の死骸などなんでも食べる生物でした。カモメが多い浜辺は、綺麗な海ということになりますね。生息は港や海岸、河口や干潟などの沿岸部です。カモメは人間や他の生物にとって、とても重要な鳥になります。

ウミネコは漁場を教えてくれる鳥と呼ばれている

ウミネコは漁師から「漁場を教えてくれる鳥」として重宝されてきました。理由は夏から秋にかけ、餌の魚を追って移動するからです。食性は雑食性になりますが、雑食であれば海以外でも生息できるのではないかと思うでしょう。予想通り、中には内陸で生息している種類もいるそうです。魚が1番好きですが、雑食でなんでも食べるとなると、本当に猫のようですね。

特徴2:カモメとウミネコの鳴き声の違いは?

カモメとウミネコは見た目が似ていますが、鳴き声も似ていません。「同じ種族なので鳴き声は同じなのでは?」と思われるでしょう。聞いてみると声の太さや、高さに違いがあります。ウミネコについては、鳴き声が名前の由来になりました。この章では、それぞれの鳴き声についてご紹介します。鳴き声の違いを知ると、どちらか聞き分けられるようになるでしょう。

カモメの鳴き声は「クゥークゥー」

カモメの鳴き声は「クゥークゥー」で、高音で鳴くときは「キュッキュッ、キュー」と鳴きます。可愛らしい鳴き声ですね。鳴き声がカラスに似ていると言われることがありますが、海で聞くとカラスとは違った響きです。カモメは漢字で「鴎」や「鷗」と書きます。一見カモメとは読めませんが、鳴き声の母音である「ウ」「オウ」からの当て字という説です。

ウミネコの鳴き声は「ミャーミャー」

ウミネコの鳴き声は「ミャーミャー」です。ネコの鳴き声と全く一緒ですね。低く太い声で鳴きます。一度は海で聞いたことがあるかもしれません。名前の由来はそのままネコに似ているためです。機会があれば、実際にカモメとの鳴き声の違いを確認してみてくださいね。

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カモメとウミネコの見分け方は?

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カモメとウミネコは同じ種類でも、成長につれて羽色が変わるので、識別するのが難しいそうです。集団で飛んでいると専門家でも、なかなか見分けられないといわれています。このように見分けるのが難しいと2種ですが、比較的わかりやすい違いはくちばしです。飛行中は見えなくても、浜辺で休憩していたり歩いていたりするカモメ・ウミネコを観察してみましょう。

カモメ:くちばしの色が黄色

カモメのくちばしは黄色になります。パーツをじっくり見る機会はあまりないので、知らない方も多いかもしれません。実はくちばし以外に足も黄色です。くちばしと足が黄色い方がカモメと覚えておくとよいでしょう。体長は45cmほどで背が灰色、腹は白色です。ウミネコより少し小さくなります。くちばしは真黄色なのかというと、個体によっては先端に黒い斑紋がありますが、均一に黄色いものが多いようです。

ウミネコ:黄色いくちばしの先端に黒帯と赤斑

ウミネコのくちばしは黄色ですが、先端に黒帯と赤斑がついています。近くでみるとよくわかりますよ。他にも体のつくりが違い、背の灰色が濃く、尾羽はカモメにはない黒い帯模様が入っています。浜辺でウミネコが歩いているところを見かけた際は、じっくり観察してみましょう。

カモメとウミネコの違いは生態

カモメとウミネコの違いは生態でした。カモメは渡り鳥で「クゥークゥー」と鳴き、ウミネコは留鳥で「ミャーミャー」と鳴きます。他の違いは、くちばしや羽の色などです。カモメとウミネコは似た容姿ですが、見分け方を知れば違いがわかります。海上に住む、かわいいカモメとウミネコの紹介でした。

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生き物・植物雑学

3分でわかるカモメとウミネコの違い!見分け方・生態や鳴き声の違いなどを雑学好きライターが詳しくわかりやすく解説

この記事ではカモメとウミネコの違いについてみていきます。どちらも海の上に生息していて、気持ちよさそうに飛んでいるイメージがあるよな。違いはずばりくちばし・体の色のようですが、それぞれ色が違うなど調べてみるといろいろあるみたいです。
今回はそんな海上のムードメーカーであるカモメ・ウミネコの違いを、定義から確認しつつ、雑学好きライターの熊家と一緒に解説していきます。

ライター/熊家

現在ライターとして、さまざまな分野で活動している。文学や歴史などのジャンルが得意で、これまで多くの記事を執筆してきた。この経験を生かし文学や歴史、雑学などの知識を分かりやすく解説していく。

ざっくりカモメとウミネコの違いは?

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世界中の海上でカモメは、気持ちよさそうに飛んでいます。伸びやかな鳴き声を聞くだけで、開放的な気持ちになるかもしれません。

あちこちの海上で見かけますが、その中にカモメに似たウミネコが紛れ込んでいることがあります。むしろカモメよりウミネコの方が見かける回数は多いのです。はじめにそれぞれの違いをざっくり紹介するので、違いについて一緒に知っていきましょう。

カモメは渡り鳥

カモメは寒くなると、日本を含む南に飛来する渡り鳥です。夏にはユーラシア大陸北部・カナダ西部・アラスカ州などで繁殖します。繁殖地を集団で形成するコロニーです。コロニーといっても繁殖地は毎年全く同じではないだろうと思いきや、毎年同じ場所・同じ相手と巣作りをするというので驚きます。

ウミネコは留鳥

ウミネコは留鳥なので季節ごとに住処を変えず、基本的に同じ場所で過ごします。世界的な分布は太平洋西部の日本近海です。そのため、ウミネコは日本唯一の鳥といってもよいでしょう。

日本で繁殖するので、運がよければ赤ちゃんを見られるかもしれません。年中日本にいるので、カモメより見かける頻度が多いはずです。しかし、ウミネコは同じカモメの種族なので、一目で違いはわからないと思われます。

特徴1:カモメとウミネコの生態の違いは?

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カモメとウミネコについてざっくりお伝えしたので、続いてはより詳しく違いについてご紹介します。知識が深まってくると、きっと海に行き観察したくなるでしょう。この章では、カモメ・ウミネコの生態についてまとめています。豆知識も含まれているので、楽しく読んでいただけますよ。

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