
端的に言えば手が早いの意味は「てきぱきと処理する」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
塾講師を経験したナギセを呼んです。一緒に「手が早い」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/ナギセ
塾講師経験のあるライター。もちろん国語も教えた経験あり。国語好きを生かし、楽しく解説する。
「手が早い」の意味は?
「手が早い」には、次のような意味があります。
1.物事をてきぱきと処理する。
2.知り合った女性とすぐに関係をもつ。
3.すぐに暴力をふるう。
出典:デジタル大辞泉(小学館)「手(て)が早い」
盗むのが早い
出典:日英・慣用句の文化事典(丸善出版)「手が早い」
多くの意味がある慣用句です。中には聞いたことのない意味もあるかもしれません。ここから覚えていきましょう。
「手が早い」の語源は?
次に「手が早い」の語源を確認しておきましょう。
手は主に何か作業をするものですよね。その手の動きが早いことから、物事をてきぱきと処理するという意味になったのでしょう。
また、その手のする作業としては良いことばかりではありません。誰かを叩いたり、何かを盗んだりするのも手が行うことです。そこから、すぐ暴力をふるうという意味や盗むのが早いという意味になったのでしょう。
知り合った女性とすぐに関係を持つというのは「手」には支配するというニュアンスが含まれていることに由来するかもしれません。
「手が早い」の使い方・例文
「手が早い」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
1.「あなたは手が早いから助かるわ。」と言われた。
2.あの新入社員は手が早く、社内ですぐ有名になった。
3.あの家の子どもは手が早くて困る。
4.ここらに手が早い奴がいるようで、盗みの被害が増えている。
それぞれ違う意味で例文を作りました。4つの意味を知らないと、あらゆる文章の理解に邪魔が入ります。4つも意味があると大変ですが、しっかり覚えていきましょう。
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