端的に言えば茶にするの意味は「軽くみる」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
塾講師を経験したナギセを呼んです。一緒に「茶にする」の意味や例文、類語などを見ていきます。
ライター/ナギセ
塾講師経験のあるライター。もちろん国語も教えた経験あり。国語好きを生かし、楽しく解説する。
「茶にする」の意味は?
「茶にする」には、次のような意味があります。
ばかにする。ひやかす。軽くみる。
出典:デジタル大辞泉(小学館)「茶(ちゃ)にする」
「茶にする」という言葉からはなかなか想像しにくい意味かもしれません。本来は「お茶にする」とは意味が全く異なりますから気を付けましょう。
「お茶にする」は多くの人がご存じかと思いますが、休憩するという意味です。
「茶にする」の語源は?
次に「茶にする」の語源を確認しておきましょう。
「茶」というのは、休憩中などに出されることから、あまり重要ではないものとしての意味を担うようになりました。そこから、からかったり軽くみたりするときに、「茶にする」を使うようになったのでしょう。
「茶にする」の使い方・例文
「茶にする」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
1.急須で煎茶もいれられないのか、と茶にする。
2.「よっ!色男!」と茶にする。
3.相手からの相談を茶にして受け流した。
それぞれ、ばかにする、ひやかす、軽くみるの意味で例文を作りました。「茶にする」がついてしまうと、本気じゃないという雰囲気が伝わるので、あまりいい気がしないかもしれません。気を付けて使いましょう。
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