ライター/Sadaie
プログラマー、ヘルプデスク経験者。パソコン関係以外では文学、歴史が好き。それらの知識をわかりやすいかたちで配信したいと考えている。
「喜怒哀楽」の言葉の由来
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喜怒哀楽とは文字通り人間の喜び、怒り、哀しみ、楽しみのこと。またはその他の感情も含め、感情のすべてを指す意味合いで用いられる言葉です。
その由来は儒教の経典である「礼記(らいき)」の中の「中庸」。「喜怒哀楽の感情が動き出す前の偏り無く、中正な状態のことを中という」という記述によります。
「喜」は自分でつかみ取るもの
「喜」とはうれしく思うこと・満足を指し、例えばテストでの高得点のように努力の結果得た感情を指します。
「楽」は他者から与えられるもの
「楽」とは楽しい気持ち・愉快な気持ちのこと。例えばテレビを見るなどした結果得られた感情を指します。
「哀」と「悲」の違いは?
かなしいという漢字は通常「悲」を用いますよね。この漢字の上部の「非」の部分は開いた羽のように見えることから何かが割れることを意味し、下部の「心」と合わせて心が割られるような切ない気持ちを指します。
対して、「哀」は「衣」で「口」をはさむ格好をしており、泣けてくるような感情を表しているのです。「哀」の方が耐え忍んで内に秘めるといったニュアンス。「寂しさ」と通ずるものもあり、詩的な表現として好まれます。
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