この記事では「神社」と「神宮」の違いについてみていきます。どちらも神を祀った施設の名称というイメ―ジがあるよな。違いはずばり「かつて使用されていた神社のランク」のようですが、「神社」と「神宮」以外にも呼び方は存在するみたいです。今回はそんな「神社」と「神宮」それぞれの祀る神や、その他の呼び方、それぞれの代表を神社マニアのライターSadaieと一緒に解説していきます。

ライター/Sadaie

プログラマー、ヘルプデスク経験者。パソコン関係以外では文学、歴史が好き。それらの知識をわかりやすいかたちで配信したいと考えている。寺社仏閣巡りが趣味。

神社や神宮とお寺は宗教が全く違う

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神社と神宮の違いを見ていく前に、まずは神社とお寺の切り分けをしましょう。神社とお寺では信仰する宗教が全く異なるのです。神社は日本古来の宗教である神道に属し、お寺はインドや中国から伝えられた仏教。

仏教と比べて聞きなれない「神道」とは、あらゆる自然には神々が宿るという考え方。八百万(やおよろず)の神々という言葉を聞いたことはありませんか。その神々が祀(まつ)られている場所が神社なのです。

他にも鳥居を有し、二礼二拍手一礼で参拝するのが神社。仏像を有し、合掌一礼で参拝するのがお寺。これらの違いから、御朱印を頂く場合は別々に分ける方が望ましいでしょう。

様々な呼び方がある理由

神社と神宮の話に戻りますが、神宮以外にも様々な呼び方の神社があるのはご存知でしょうか。宮、大社、天満宮といったものがありますね。それぞれの呼び方のことは「社号」といいます。社号の違いはどのようにして生じたのか見ていきましょう。

戦後までは神社のランクで呼び方分けていた!

明治維新後から第二次世界大戦終了時まで、神社は国が「社格制度」という制度で管理していました。神社の格式をランク分けし、呼び分けた訳ですね。社格制度の名残で今も様々な呼び方があるのです。

神宮はその制度の中で最上位に位置します。

戦後からは自由に名乗れるようになった

戦後のGHQの支配下で社格制度は廃止されました。現在は各々の神社で好きに名乗ることが可能になりましたが、社格制度下で用いられていた社号をそのまま用いることが多いです。

\次のページで「それぞれの社号の意味」を解説!/

それぞれの社号の意味

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それぞれの社号の違いは、そこに祀られている神様によります。各社号ごとの祀る神々や、その代表的な神社について見ていきましょう。

皇室とゆかりのある「神宮」

最も格式が高い社号の「神宮」は天皇や皇室の祖先(祖神)を祀った神社です。代表的な神社では三重県の伊勢神宮、東京都の明治神宮。中でも、日本神話の主神である天照大御神(あまてらすおおみかみ) を祀った伊勢神宮は別格とされ、「大神宮」とも呼ばれます。

身分の高い人や皇室を祀った「宮」

「宮」は身分の高い人や皇室を祀った神社です。代表的な神社では栃木県の日光東照宮。江戸幕府を開いた徳川家康を祀った神社として有名ですね。

菅原道真を祀った「天神・天満宮」

「宮」と似ているものに「天神・天満宮」がありますね。「学問の神様」と呼ばれる平安時代の偉人、菅原道真(すがわらのみちざね)を祀っています。代表的な神社では福岡県の太宰府天満宮、東京都の湯島天満宮。

その他の神々を祀った「神社」とその本山の「大社」

上記以外の八百万の神々を祀ったのが「神社」です。そして、同じ神を祀った各神社を束ねる神社が「大社」。代表的な大社では島根県の出雲大社、長野県の諏訪大社、京都府の伏見稲荷大社。

総本山の力を分け与えられた系列神社

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総本山(本社)である大社から力を分け与えられたのが系列の神社です。例えば、伏見稲荷大社は狐を祀った全国の稲荷神社の総本山として有名ですね。会社における本社と支店の違いのようなものとイメージしてください。

\次のページで「三種の神器を祀る神社がある!」を解説!/

三種の神器を祀る神社がある!

日本神話に登場する「三種の神器」はご存知でしょうか。三種の神器とは、神話の時代から歴代天皇に引き継がれる八咫鏡(やたのかがみ)・天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)・八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)という三種の宝物の総称。

八尺瓊勾玉は皇室に保管されているのですが、他の二つは天皇家とゆかりのある神社に納められているのです。

八咫鏡が鎮座する伊勢神宮

八咫鏡を祀るのは伊勢神宮。八咫鏡の実物は天皇でさえ見ることが出来ないといいます。

草薙剣が鎮座する熱田神宮

草薙剣を祀るのは熱田神宮。草薙剣を奉祀する社であることから、様々な刀剣の奉納が行われ、国宝や重要文化財指定の刀剣を多数所持しています。

社号で祭神やランクが分かると参拝がより楽しくなる!

神社には様々な社号が存在しますね。それぞれの社号が祀る神々をある程度覚えれば、名前を聞いただけでどのようなゆかりがある神社であるかを推し量ることが出来ます。大社と系列神社の関係も面白く、自宅の近くにある神社がどの系列に属するか調べてみて、今度はその総本山に訪れてみるといった楽しみ方もできますね。

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神社と神宮、宮の違いは各式の違い?お寺との違いやそれぞれが祀る神々について神社マニアのライターがわかりやすく解説!

この記事では「神社」と「神宮」の違いについてみていきます。どちらも神を祀った施設の名称というイメ―ジがあるよな。違いはずばり「かつて使用されていた神社のランク」のようですが、「神社」と「神宮」以外にも呼び方は存在するみたいです。今回はそんな「神社」と「神宮」それぞれの祀る神や、その他の呼び方、それぞれの代表を神社マニアのライターSadaieと一緒に解説していきます。

ライター/Sadaie

プログラマー、ヘルプデスク経験者。パソコン関係以外では文学、歴史が好き。それらの知識をわかりやすいかたちで配信したいと考えている。寺社仏閣巡りが趣味。

神社や神宮とお寺は宗教が全く違う

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神社と神宮の違いを見ていく前に、まずは神社とお寺の切り分けをしましょう。神社とお寺では信仰する宗教が全く異なるのです。神社は日本古来の宗教である神道に属し、お寺はインドや中国から伝えられた仏教。

仏教と比べて聞きなれない「神道」とは、あらゆる自然には神々が宿るという考え方。八百万(やおよろず)の神々という言葉を聞いたことはありませんか。その神々が祀(まつ)られている場所が神社なのです。

他にも鳥居を有し、二礼二拍手一礼で参拝するのが神社。仏像を有し、合掌一礼で参拝するのがお寺。これらの違いから、御朱印を頂く場合は別々に分ける方が望ましいでしょう。

様々な呼び方がある理由

神社と神宮の話に戻りますが、神宮以外にも様々な呼び方の神社があるのはご存知でしょうか。宮、大社、天満宮といったものがありますね。それぞれの呼び方のことは「社号」といいます。社号の違いはどのようにして生じたのか見ていきましょう。

戦後までは神社のランクで呼び方分けていた!

明治維新後から第二次世界大戦終了時まで、神社は国が「社格制度」という制度で管理していました。神社の格式をランク分けし、呼び分けた訳ですね。社格制度の名残で今も様々な呼び方があるのです。

神宮はその制度の中で最上位に位置します。

戦後からは自由に名乗れるようになった

戦後のGHQの支配下で社格制度は廃止されました。現在は各々の神社で好きに名乗ることが可能になりましたが、社格制度下で用いられていた社号をそのまま用いることが多いです。

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