ライター/Sadaie
プログラマー、ヘルプデスク経験者。パソコン関係以外では文学、歴史が好き。それらの知識をわかりやすいかたちで配信したいと考えている。
喪服の色は黒
葬送に用いられる喪服の色は「漆黒」と呼ばれる深い黒色に定められており、光沢がなく、無地のものに限ります。
シャツは白無地、ネクタイやベルト、その他の持ち物はすべて黒に統一しましょう。
スーツの色はグレーかネイビー
対して、ビジネスの場で着用されるスーツはグレーかネイビー(紺色)がほとんどです。その他の派手な色のスーツもありますが、ビジネスフォーマルとは言えないでしょう。黒っぽいスーツもありますが、ダークネイビーかチャコールグレーであることがほどんどです。チャコールとは炭のこと。
ただし、モードファッションにおいては光沢のある黒色のスーツが着られることもあります。モードファッションとは流行を取り入れたファッションのこと。
スーツの歴史
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スーツの発祥地は英国(イギリス)です。
16世紀ごろ一般市民の外出着であった「フロックコート」と呼ばれるコートがその原型とされ、そこにシャツ、パンツ、ネクタイを加えたスタイルが主流になっていきました。その後、貴族たちも着用するようになったことでフォーマル化。外出着であったため、ロング丈であったコートの丈を短くして、現在のジャケットの形になりました。
喪服はなぜ黒になったのか?
喪服が黒になった理由には諸説あり、定かではありません。かつて王制派の人々が黒色で揃えていた、とある王妃が何物にも染まらない故人への永遠の愛を示すために黒色の喪服を着用したなどという説があります。
喪服とスーツは素材にも違いがある
喪服とスーツの違いの二つ目は生地の「素材」になります。素材の違いは「色」ほど厳密に意識する必要のない定義でしょう。
ウールのみが正しい喪服
喪服の生地の素材は基本的にウール(羊の毛)のみ。ウールはその他の繊維と比べて光沢が抑えられるためです。
ポリエステルでもOKなスーツ
対して、スーツの生地の素材にはそれ以外の様々なものが使用可能です。ウール以外の素材として一般的なものを挙げるなら、合成繊維のポリエステルが挙げられますね。高級な物だと、ヤギの毛のカシミアやモヘアがありますね。
喪服には好まれるデザインがある!見分け方は?
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喪服とスーツの違いの三つ目は「デザイン」になります。喪服には好まれるデザインがありますので注意が必要です。カジュアルな要素を廃し、フォーマルなディティールにする訳ですね。
男性の場合:ズボンの裾はシングル、サイズ感にはゆとりを持って
わかりやすい箇所では、ズボンの裾はシングル、ゆとりのあるシルエットというのが基本になります。ダブルの裾やピチピチの喪服は好ましくありません。ボタンの掛け方はシングルでもダブルでも大丈夫です。
細かいところだと、ラペルのステッチとベント。ラペルとは上着の下襟のことで、カジュアルなものにはミシンや手縫いのステッチ(縫い目)があります。ベントとは上着の背面の切り込みの事で、切り込みがあるものがほとんど。しかし、喪服の場合はその切込みがない方が望ましいのです。
女性の場合:スカートの丈には気を付けて
男性と違い、女性の場合は喪服として黒スーツ以外にもワンピースやセットアップを着用することができます。気を付けたいのはスカートの丈。短くてもひざが隠れる程度のスカート丈が好ましいでしょう。
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