
今回はそんな京都観光で欠かせない東本願寺と西本願寺の違いを、定義から確認しつつ、雑学好きライター熊家と一緒に解説していきます。

ライター/熊家
現在ライターとして、さまざまな分野で活動している。文学や歴史などのジャンルが得意で、これまで多くの記事を執筆してきた。この経験を生かし文学や歴史、雑学などの知識を分かりやすく解説していく。
ざっくり東本願寺と西本願寺の違いは?

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東本願寺と西本願寺は同じ浄土真宗ですが、なぜ近距離に別々の寺を建てたのでしょうか。京都観光の予定がある方や、京都や仏閣に興味のある方は気になりますよね。その謎を解明するために、まずはざっくり東本願寺と西本願寺の違いをご紹介します。
東本願寺:長男の教如派
東本願寺は顕如(けんにょ)の長男である、教如(きょうにょ)派になります。反対派は顕如(けんにょ)と三男の准如(じゅんにょ)で、両者は対立していました。もともとは皆、石山本願寺に住んでいましたが、天皇の勅令により寺を明け渡します。その後、顕如は北方で隠居していましたが、徳川家康から京都の東に寺を与えられました。これが東本願寺です。
西本願寺:顕如と三男の准如派
西本願寺は顕如と三男の准如派になります。石山本願寺を明け渡してからは、顕如と准如は京都の西側にある寺で暮らしていました。その後、顕如は浄土真宗のトップを准如に与えます。三男にトップの座を奪われた教如が反乱を起こしかねないと、徳川家康が教如に京都の東側にある寺を与えました。このことから西側が西本願寺、東側が東本願寺と呼ばれるようになったといいます。
特徴1:お経の違いは?
ここからは東本願寺と西本願寺の違いを、詳しく追っていきます。この章では、お教の違いが何か解説していきますね。宗派によって違いのあるお経ですが、東本願寺と西本願寺でも違いはあるのでしょうか。結論を伝えると「波阿弥陀仏の発音が違う」です。それぞれの特徴をお伝えしていきます。
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