新幹線には基本「乗車券」+「新幹線特急券」の2枚が必要です。「乗車券」は普通列車でも同じだけかかるため、いわば基本料金的なもの。つまり「乗車券」は移動するための金額で、「新幹線特急券」は新幹線のスピード&サービスのために上乗せして払う金額です。
また、新幹線には3種類の座席が存在します。「自由席」は好きな時間に乗れますが、混雑時は座席には座れません。反対に「指定席」は300~1,000円程度(※季節や区間などによる)の差額で座席を確保できるものの、指定した列車に乗り遅れるとチケットは「自由席」と同等の扱いになるので注意が必要です。
これらの席は「普通車」にありますが、連結された「グリーン車」は広々とした座席や充実した設備など快適に過ごせます。利用する列車で異なりますが「グリーン料金」が発生し、乗車する区間を営業する距離ごとに計算。例えば100kmまでなら「乗車券」+「新幹線特急券」にプラス1,300円、400kmまでならプラス4,190円。東京~新大阪を「のぞみ」の「普通車」なら13,870円ですが、「グリーン車」は19,590円でした(※2021年11月現在)。
「さくら」と「みずほ」とは?
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「さくら」と「みずほ」、さらに「つばめ」とは山陽・九州新幹線の名称です。山陽新幹線の終着駅が博多なため、鹿児島中央駅までこの3つの列車が繋ぐことになります。
ところが、山陽・九州新幹線の名前通り「さくら」と「みずほ」は新大阪~鹿児島中央を、「つばめ」は博多~鹿児島中央と小倉~熊本を運行。また「みずほ」と「さくら」は新大阪~博多まで6駅に停まりますが、博多~鹿児島中央区間で「みずほ」は熊本のみで「さくら」は熊本を含め4駅に、「つばめ」に至っては九州新幹線の駅全てに停車するのです。
こうしてみると九州新幹線は、なんだか「のぞみ」や「ひかり」「こだま」の関係と似ていますね。
列島を陸路で繋ぐ夢の超特急こと新幹線
細長い国土を縦に横にと疾走する新幹線は、日本の陸路を繋ぐ高速移動手段のひとつです。今回は東海道・山陽新幹線の「のぞみ」「ひかり」「こだま」の違いをご紹介しましたが、新青森駅から海底に延長53.85kmの青函トンネルを走る北海道新幹線など、日本に現在9つもの高速鉄道路線こと新幹線が走っていることになります。
時代を重ねるごとに車両も変化し、それに伴い新幹線は速さと快適さを併せ持つようになりました。何時しか新幹線の存在は移動手段だけではなく、体を休めたり仕事をする場所へとシフトしていったのです。
リニアモーターカーの実用化が待たれる中、これからの新幹線の変化も楽しみにしたいですね。