この記事ではhopeとwishの違いについてみていきます。2つともどちらも和訳すると「望む」という意味の英単語です。違いはずばりニュアンスのようですが、文法の違い、名詞としての意味の違いなどもあるようです。
今回はそんな2つの英単語を、wantやexpectとの違いについても雑学好きなライター食いしん坊主婦と一緒に解説していきます。

ライター/食いしん坊主婦

英語ペラペラになりたいと思いつつ早数年。過去に数回海外へ行くもカタコトで終了。英語はなかなか上達しないが言葉の違いは好物なのでついつい調べてしまう。

hopeとwishの違いはニュアンスにあり!

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hopeとwish、和訳するとどちらも「望む」という意味。同じ意味合いならどっち使ってもいいのかと言えば、そうではありません。では何が違うのかというとニュアンスです。ニュアンスの違いが分かれば、きっと使い分けもスムーズになりますよ。

hopeは実現可能な願望

hopeは実現可能な願望を表す時に使います。例えば、「明日晴れるといいな」や「優勝するといいな」など実際に起こり得そうな事象です。例文を見た方が分かりやすいと思いますので、早速例文をご紹介していきます。

・I hope you win! (優勝するといいね!)

・I hope everything goes as planned.(計画通り行くといいですね。)

・I hope it will be sunny tomorrow!(明日は晴れるといいですね!)

(出典:winner\'s English http://winners-english.com/)

例文を見ると分かるようにどれも現実的なことで、実際に起こりそうな事象ばかりですね。このような場合にhopeを使います。「じゃあ実現できそうにないことって何?」と思われるかもしれませんが、それは次から解説しますね。

wishは実現が難しい願望

一方、wishは実現が難しい願望を表すときに使います。例えば、「鳥になりたい」。でもこれは実現が難しいというよりも不可能ですよね。なのでwishを使う場合は大体「~だったらいいな」というような仮定法になります。では、例文をみていきましょう。

\次のページで「hopeとwishの文法的な違い」を解説!/

・I wish I were bird.(私が鳥だったらなぁ。)

・一番上の子が→I wish I had an older brother.(お兄ちゃんがいたらよかったのに。)

・I wish it weren’t raining.(雨が降ってなかったらよかったのに。)/ピクニックですでに雨が降ってしまっている状況

(出典:koala-times https://koala-times.com/)

鳥になれないのは不可能と分かりやすいですが、2つ目3つ目はパッと見実現できそう…と思われがち。ですが今現時点でそうなっておらず、事実と反することと考えると少し分かりやすいのではないでしょうか。

hopeとwishの文法的な違い

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hopeの後に続く文章は現在形か未来形です。hopeは実現可能な願い事に対して期待する表現なので過去形は使いません。分かりやすい説明を引用させていただくと、

・「hope」に続く文章が現在形となる場合の使い方

I hope you have a good day!(いい1日を過ごしてね!)

相手の1日がどのようになるかは分からないので、いい1日になる可能性は十分ありますよね。Goodを別の表現に言い換えられるようにしておくといいですね。

・「hope」に続く文章が未来形となる場合の使い方

I hope it will stop raining tomorrow.(明日は雨が止みますように!)

今現在雨が降っていて、明日は曇りの予報という場合にこのような表現を使います。晴れる可能性が十分に期待できる願望表現です。

 

(出典:English Lab)

です。特に上記のhopeを使った例文は天候の希望を伝える際によく使われるフレーズのよう。天気に関連する英単語を覚えておけば日常会話で使えそうですね。

\次のページで「wishとhope、名詞としての意味の違い」を解説!/

一方wishは時間軸がどこを指しているかにより、後に続く形が変わってくるので注意が必要です。wishについても分かりやすい説明があったので引用させていただくと、

・仮定法wish  

Hopeと混同されがちなwishは仮定法です。

主語① + wish + 主語② + 動詞の過去形

wishの最も一般的な使い方で、仮定法と呼ばれるものです。 実現不可能なことを願っていることを明確にするために、wishの後に続く文の動詞を時系列を一つ過去にずらします。 現実がこうだったらいいのにな、という叶わないであろう願望です。

・I wish I had a lot of money.(お金がもっとあればなぁ。)

上の例文は実際に起こりえないことについての願いを口にしています。

主語① + wish + 主語② + 動詞の過去完了

過去がこうだったらよかったのに、と後悔する時の使い方です。 「wish」を使って過去のことを話す場合、時節は一段階前の過去完了形で表現されます。

・I wish I had started learning English when I was a kid.(子供のころから英語を学び始めていればよかったな)

(出典:QQEnglish https://www.qqeng.com/blog2/study/difference-wish-hope.html)

このような感じです。過去完了形を使えば、過去がこうだったらという後悔の表現にも使えるのですね。ちなみに私もまさに例文のように、子供の頃から英語を学び始めていれば良かった…と思っています!

wishとhope、名詞としての意味の違い

そもそも、wishとhopeは名詞としてはどのような意味を持つのでしょうか。2つの意味を比べると、また区別がつきやすいかもしれませんね。名詞としての意味は、

hope

  1. 〔強い〕望み、願望、嘆願
  2. 願望[嘆願]の言葉
  3. 望みの[切望する]もの

wish

  1. 《wishes》よろしくとの[幸運を祈る]言葉
  2. 希望、望み◆米国ロードアイランド(Rhode Island)州の標語
  3. 希望を与えるもの、見込み、期待

 

(出典:英辞郎 https://eow.alc.co.jp/search?q=hope)

です。似たような意味ではあっても、なんとなく違いますよね。

\次のページで「want・expectはどう違う?」を解説!/

want・expectはどう違う?

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まず、wantとhope・wishの違いは望みの期待度。wishは実現が難しいことや現実に反していることを望む場合に使い、hopeは実現する可能性のあることや期待できる場合に使う、でしたね。wantは「I want a bag」「I want to sleep」など「(~が(欲しい」「~したい」といった単に足りないものや必要なものが欲しい場合に使用。そしてexpectは、100%に近い確率でそうなるだろうといった表現で使用します。hope・wish・expectを例文でみていきましょう。

 

 

・I hope I will go on a date with him/her.(彼/彼女とデートに行ければいいな。)

・I wish I could go on a date with him/her.(彼/彼女とデートできたらいいのになあ。)

・I expect I will go on a date with him/her.(彼/彼女とデートに行けるだろう。)

(出典:英トピ https://eitopi.com/)

1文目のhopeを使った文章は、気になる人がいるけれど少し仲良くなった程度。『他の人とも仲良く話すし、でも恋人はいないみたい…デートに行けたらいいな。』そんな背景が見えませんか?そして2文目のwishは、気になる人がいるけど『あの人はもうすぐ恋人と結婚。諦めたいけど、万が一別れてチャンスが来たりして…でもそんな可能性はないよね。』3文目のexpectは、『あの人は恋人もいないみたいで最近一番よく話してくれるしいい感じかも。しかも今度空いてる日に出かけようか、だって!』このようなニュアンスです。なんとなくでも、理解して頂けたらと思います。

hopeとwish、それぞれの違いを知って使い分けよう

hopeとwishの違いをお伝えしてきました。似たような意味を持つ英語の使い分けはややこしいですが、少しでも2つのニュアンスの違いをつかめるきっかけになれたらと思います。hopeとwishだけじゃなく、wantとexpectもぜひ使いこなして英語をレベルアップさせてくださいね。

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hopeとwishの違いはニュアンスにあり!文法や名詞としての意味の違い、want・expectとの違いについても雑学好きが徹底的に調べてみた

この記事ではhopeとwishの違いについてみていきます。2つともどちらも和訳すると「望む」という意味の英単語です。違いはずばりニュアンスのようですが、文法の違い、名詞としての意味の違いなどもあるようです。
今回はそんな2つの英単語を、wantやexpectとの違いについても雑学好きなライター食いしん坊主婦と一緒に解説していきます。

ライター/食いしん坊主婦

英語ペラペラになりたいと思いつつ早数年。過去に数回海外へ行くもカタコトで終了。英語はなかなか上達しないが言葉の違いは好物なのでついつい調べてしまう。

hopeとwishの違いはニュアンスにあり!

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hopeとwish、和訳するとどちらも「望む」という意味。同じ意味合いならどっち使ってもいいのかと言えば、そうではありません。では何が違うのかというとニュアンスです。ニュアンスの違いが分かれば、きっと使い分けもスムーズになりますよ。

hopeは実現可能な願望

hopeは実現可能な願望を表す時に使います。例えば、「明日晴れるといいな」や「優勝するといいな」など実際に起こり得そうな事象です。例文を見た方が分かりやすいと思いますので、早速例文をご紹介していきます。

・I hope you win! (優勝するといいね!)

・I hope everything goes as planned.(計画通り行くといいですね。)

・I hope it will be sunny tomorrow!(明日は晴れるといいですね!)

(出典:winner\’s English http://winners-english.com/)

例文を見ると分かるようにどれも現実的なことで、実際に起こりそうな事象ばかりですね。このような場合にhopeを使います。「じゃあ実現できそうにないことって何?」と思われるかもしれませんが、それは次から解説しますね。

wishは実現が難しい願望

一方、wishは実現が難しい願望を表すときに使います。例えば、「鳥になりたい」。でもこれは実現が難しいというよりも不可能ですよね。なのでwishを使う場合は大体「~だったらいいな」というような仮定法になります。では、例文をみていきましょう。

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