特徴3:クジラとイルカの群れの作り方の違いは?
クジラとイルカの群れの作り方に違いはあるのでしょうか。家族と一緒に生活するのか気になります。クジラは単独や親子で過ごし、イルカはたくさんの群れで行動しているイメージです。この章ではクジラとイルカの群れの作り方をご紹介します。
クジラ:流動的な群れを作る
クジラは基本的にメスと子で群れを作ります。仲間同士が集まり、特有の発声の仕方を学び合いながら、群れを形成していることがわかってきました。ただし、新しいクジラが加わったり離れたりと、群れの形態は流動的です。また、遠方から来て群れに加わるクジラも存在します。
イルカ:かなりの数で群れを作る
自然界にいるイルカは多数の群れで行動しますが、その理由は情報伝達をしやすいからといわれています。イルカは群れで狩りや遊ぶことを好み、とても社交的な動物です。ときには人間と一緒に泳ぐこともあります。
イルカがクジラの子どもを育てる?
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クジラとイルカの違いは大きさの違いということから、子どもは皆イルカなのかという声があります。親子関係に関してはクジラの子はクジラで、イルカの子はイルカです。しかし、過去にイルカがクジラの子どもを育てたという事例があります。気になる謎を解明していきましょう。
野生のイルカがクジラを3年間子育て
2014年仏領ポリネシア沿岸海域で、ハンドウイルカの母親が、幼いオスのクジラを世話しているところを研究者たちが発見しました。そのとき母親自身の子と思われるイルカも一緒だったそうです。そこから3年間イルカはそのクジラの子どもを育てたといいます。
この発見はとても珍しく、いままでにない事例でした。イルカの母親は子煩悩なので、親から離れたクジラの子を見つけ、育てたのではないかといわれています。
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