1. 遠い昔、日本列島は現在のアンデス山脈のようなユーラシア大陸の東の端にある山脈でした。海洋プレートが大陸プレートの下に沈み込む際に加わる力によって形成されたと考えられています。
2. 今から約2,000万年前、大陸の縁で起きたマントルの上昇によって山脈が太平洋側に押し出され、将来日本海になる湖が形成され始めました。
3. 約1,500万年前、拡大を続けた湖は太平洋とつながって、日本海に。そして押し出された山脈は日本列島になりました。この時、山脈の真ん中がポッキリと折れ、折れ目に位置していた地盤が陥没したのです。
4. その後マントルの上昇は止まり、山脈の移動も終了しました。この時までに地盤の陥没はなんと水面から6,000m以上の深さに達していたと考えられます。そう、これこそがフォッサマグナです!フォッサマグナは周囲から流れ込んだ土砂や活発に起きた火山の活動によって徐々に埋められ、私たちが知る現在の日本列島の姿になりました。
中央構造線との関係
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BehBeh – 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, リンクによる
日本列島にはフォッサマグナ以外にもう一つ、ユニークな地質構造があります。それは日本列島を東西に貫く大断層「中央構造線」。フォッサマグナができる遥か昔、日本列島がまだ大陸の一部だった時にできた大地のズレです。九州から四国、紀伊半島を通過し愛知県あたりから北向きに進みます。そして長野県でフォッサマグナ西縁の糸静線とぶつかるのです!
この交差地点が諏訪湖。大地の割れ目が二つぶつかって出来た窪地に水がたまったものです。この地に古来から信仰を集める諏訪大社が鎮座しているのは、荒ぶる大地を鎮めるためだったのかもしれないですね。
フォッサマグナが見れる場所
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ここまで記事を読んでくれた人の中には「フォッサマグナをこの目で見たい」と思う人もいるでしょう。しかし冒頭でも述べたとおり、フォッサマグナという「溝」自体は厚い堆積物の底にあり、実際に目にすることはできません。では一体どこに行けばフォッサマグナの存在を実感できるのでしょうか?
フォッサマグナミュージアム
Triglav – 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, リンクによる
フォッサマグナ西縁の境界線「糸魚川静岡構造線」の名前にもなっている新潟県糸魚川市にはフォッサマグナをテーマにした博物館フォッサマグナミュージアムがあります。
どのようにフォッサマグナが生成され、日本列島が誕生したのかを分かりやすく学べる展示に加え、化石採集体験や石の鑑定(要予約)なども行なっているので親子でのお出かけにもおすすめ。JR大糸線糸魚川駅からバスで10分の場所にあります。入館料は大人500円、高校生以下無料。事前にコンビニで入館券を購入すると、100円割引になるそうですよ。臨時休館や開館時間の変更もありますので、訪問する際は事前に公式ウェブサイト(https://fmm.geo-itoigawa.com)を確認してくださいね。
フォッサマグナパーク
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Saigen Jiro – 投稿者自身による作品, CC0, リンクによる
実際にフォッサマグナの存在を証明する現場をこの目で見たい!という人にはフォッサマグナミュージアムから車で15分のところにあるフォッサマグナパークがおすすめ。フォッサマグナ西縁の糸魚川静岡構造線を人工的に露出してあり、この断層を挟んで西側と東側で地質が全く異なることが一目でわかります。
公共の公園なので入場は無料で、駐車場もあるんです。駐車場から遊歩道を20分ほど歩いた場所にあるのが断層露頭。上の写真でも分かるとおり、向かって左側(西側)にある灰色の部分が日本列島がまだユーラシア大陸の一部だった4億年前に生まれた古い岩石。右側(東側)にある赤茶色の部分が、フォッサマグナを埋めた1,600万年前の新しい岩石です。 遊歩道沿いでは、海底火山の噴火によってフォッサマグナの海底で生まれた枕状溶岩も観察できます。
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