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糸魚川静岡構造線との関係
Triglav – 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, リンクによる
先ほどの地図でフォッサマグナの一番西の端にある青い線。これは新潟県糸魚川市から静岡県静岡市を結ぶ大断層、糸魚川静岡構造線(通称糸静線)です。「糸静線=フォッサマグナ」と勘違いされることが多いのですが、糸静線はフォッサマグナの西の端になります。
糸静線の東西で地質が大きく異なるため、モグラやホタルなどの生物もここが東日本に生息する種と西日本型に生息する種の境界線。さらにこの断層上はなだらかな勾配の谷地になるので、昔は日本海沿岸から信州へ塩を運ぶ街道として、現代でも国道や鉄道のルートとして使われています。
フォッサマグナは巨大地震を引き起こす?
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フォッサマグナは「溝」なので、フォッサマグナという構造自体が地震の原因になることはありません。しかしフォッサマグナ内にはいくつも地震を引き起こす可能性のある活断層が見つかっており、特にフォッサマグナ西縁の糸魚川静岡構造線は地震の原因となる活断層を数多く含むため注意が必要です。
またフォッサマグナでは地殻が薄くなっているためマグマの上昇が起こりやすく、富士山・浅間山・箱根山などの日本を代表する火山がずらりと並んでいます。フォッサマグナ内では火山性の地震が起きる可能性もあるのです。
フォッサマグナの歴史
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フォッサマグナの6,000mにも達する沈み込みはいつ、どうやって生まれたのでしょうか? 今もまだ沈み込み続けているのでしょうか? そしていつか日本列島は沈没してしまうのでしょうか?
フォッサマグナはいつ出来た?
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フォッサマグナが誕生したのは2,000万年前から1,500万年前の「中新世」と言う時代だった考えられています。この時代は、我々の先祖がチンパンジーやゴリラはおろかテナガザルの先祖と分岐するより前。アフリカの森で樹上生活をしていた頃です。
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