わかめと昆布の違いを詳しくチェック!
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わかめと昆布はどちらもメジャーな海藻です。食べたことはあるけど、細かな違いがわからないという方も多いのではないでしょうか?見た目や生産地など、様々な点から違いをみていきましょう。
わかめと昆布の「見た目」の違い
わかめは、根っこ→細胞が集まってできたヒダ→茎→葉っぱ(茎から複数に分かれる)という見た目をしています。茎は長めです。
一般的に「わかめ」という名称で売られているのは葉っぱの部分にあたります。わかめは茎の部分も美味しく、「茎わかめ」として人気です。成長していくと、葉っぱが1〜2mほどにの長さになるのも特徴。
昆布は、根っこ→茎→葉っぱ(1枚)という見た目。一般的に「こんぶ」として売られているのは葉っぱの部分です。
茎わかめほどメジャーではありませんが、昆布の茎も食べることは可能で、地域や時期限定で売られています。こんぶは成長すると、葉っぱが10mほどとかなりの長さになるのが特徴です。
わかめと昆布の「生産地」の違い
わかめは気温の影響をあまり受けないので、日本各地で収穫されています。また、養殖や中国・韓国からの輸入も盛んです。国内でよく食べられている海藻の中で生産量が最も多いため、価格も安いという特徴を持っています。
一方、こんぶは寒いところでしか育ちません。そのため日本国内での主な生産地は北海道(たまに東北)と限定されています。こんぶも養殖は行われていますが、天然物の生産量の方が多いです。そのため、わかめに比べて価格は高くなります。
わかめと昆布の「旬」の違い
わかめと昆布は、旬の時期や成長する期間が異なります。私たちが見慣れている乾物として売られるまでの加工期間も違ってくるので、併せてみていきましょう。
わかめ
旬:3月〜5月頃
成長期間:1年
加工方法:熱湯で茹で、海水で冷ました後に塩を絡める。1日置いてから葉と茎などに分けて冷蔵保存。その後は脱水して袋詰めされ出荷へ。
昆布
旬:7月〜9月頃
成長期間:2年(養殖だと1年の場合もあり)
加工方法:汚れを洗い流してから1枚1枚天日干しをする。完全に乾いたら袋詰めされ出荷へ。
わかめは育って1年目のものが商品になりますが、こんぶは基本的に2年目のものが食用として出荷するのにふさわしいとされています。
また乾物として出荷するまでの加工方法も、こんぶの方が大変です。天日干しは天候に左右されるので手間も時間もかかります。商品になるまでの期間や労力を考えると、わかめより昆布の方が高価であることも頷けますね。
わかめと昆布の「栄養素」の違い
わかめと昆布は栄養素も違ってきます。どちらも食物繊維が豊富で体にいいと言われている食材ですが、他にどんなが含まれているのか、特徴的な栄養素を確認してみましょう。
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