ニッケル鉱石の分布
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ニッケルの単体は自然界にはほとんど存在せず、ニッケル鉱石として埋蔵されています。ニッケル鉱石には、ニッケルの硫化物を主成分とする硫鉄ニッケル鉱やニッケルのケイ酸塩を主成分とする珪ニッケル鉱などが含まれていますよ。
ニッケル鉱石の分布についても説明していきますね。ニッケル鉱石の主要産出国は、オーストラリア・ニューカレドニア・ロシア・キューバ・カナダ・ブラジルなどです。また、日本の周辺には海底資源としてニッケルが産出されることが知られており、このニッケルを活用するための研究も行われていますよ。
ニッケルの用途
続いて、ニッケルの用途について考えてみましょう。以下では、具体的に電池・フェライトコア・硬貨・ガスタービンの4つをご紹介しますね。
それぞれの技術において、なぜニッケルが使用されているのかという点を、ニッケルの性質や特性と結び付けて理解することを意識して記事を読み進めてみてください。このような具体例を知ることで、ニッケルがどのような特徴をもっているのかということが、より深く理解できるようになるでしょう。
電池
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ニッケルは様々な種類の電池の材料として使用されています。ニッケルを使用した電池としては、ニッケルカドミウム電池、ニッケル水素電池、ニッケル酸リチウムイオン電池などが挙げられますよ。これらはすべて繰り返し充放電が可能な二次電池です。これらの電池は鉛蓄電池などの従来の電池と比較して、内部抵抗が低く、大電流を必要とする装置の電源として使用されます。
ニッケルカドミウム電池やニッケル水素電池は、電動アシスト自転車やハイブリッド自動車のバッテリーに使用されていますよ。また、ニッケル酸リチウムイオン電池はスマートフォンや電気自動車のバッテリーとして活躍しています。
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