この記事では柴犬と秋田犬の違いについてみていきます。どちらも人気のある日本犬ですが、容姿が似ていることから同じ犬種と勘違いしている人も多いのではないか?ですが2匹をよく比較してみると、顔や体格・また性格にもそれぞれ違った個性があることが見えてくる。今回はそんな2つの犬種の違いや飼い方のポイントについて、動物大好き主婦ライターおかちづと一緒に詳しく解説していきます。

ライター/おかちづ

美容部員・介護職・飲食店勤務を経てwebライターへ。美容と動物をこよなく愛する。今回は動物好きの知識を活かし、柴犬と秋田犬の違いを詳しく解説する。

柴犬と秋田犬の見分け方は顔と体格の違いに注目

ペットとして人気のある柴犬と秋田犬ですが、見た目がよく似ているため混同されがちです。実はよく見てみると、顔立ち・体格ともに大きく違うことが分かります。それぞれの犬種の特徴を知ると、見分けることは実に簡単です!ここでは、柴犬と秋田犬それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

キリッとした顔つきの柴犬・幼い顔立ちの秋田犬

image by iStockphoto

柴犬はピンと立った三角形の耳が特徴です。少し吊り上がった切れ長の目・鼻・口ともに遠心的で、キリッとした凛々しい顔立ちをしています。地域により少しづつ違った顔つきになるという説も。

秋田犬も柴犬と同じ三角系の耳ですが、柴犬に比べ厚みがあり耳の先が少し丸まっているのが特徴。アーモンド形の目・鼻・口ともに中心寄りで、柴犬に比べると幼い顔つきになります。「困り顔」と表現されることもある、愛らしい表情も魅力です。

小型~中型犬に分類される柴犬・大型犬サイズの秋田犬

柴犬と秋田犬は、体の大きさが全く違います。柴犬は、オスで体高38㎝~41㎝・体重9㎏~11㎏。メスは少し小さめで体高35㎝~38㎝・体重7㎏~9㎏です。その多くが中型犬に分類されます。また、「豆柴」と呼ばれる犬種は小さめの柴犬同士を掛け合わせたもので、平均的な柴犬よりひとまわり小さめサイズ。体高は30㎝前後・体重は5~6㎏で、小型犬に分類されます。

一方、がっしりとした身体つきが特徴の秋田犬は、大型犬に分類される犬種です。体高は64㎝~70㎝・体重は40㎏~50㎏で、最大60㎏超えになる個体も!一時期人気を集めた「わさお」や、あの有名な「忠犬ハチ公」も秋田犬です。

柴犬と秋田犬は歴史・ルーツにも違いあり?!

日本犬として古くから人間と暮らしてきた柴犬と秋田犬ですが、ルーツや歴史はそれぞれ違います。現在のようにペットとして多く飼われたり人気者になるまでに、どのような歴史を経てきたのか詳しく見ていきましょう。

縄文時代から狩猟犬として活躍してきた柴犬

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柴犬の歴史は古く、なんと縄文時代から人々と暮らしてきたと言われています。その後「狩猟犬」として長く活躍しますが、明治~大正時代に海外から多くの狩猟犬が流入。海外の犬種との交配が進み、純粋な日本犬の存続が危うくなったことから、日本犬を絶滅の危機から救おうという動きが始まります。

柴犬もこの助けを受け、1936年には国の天然記念物に。その後の戦争で再び純血種そのものの存続が危うくなりますが、各地の柴犬を交配させる地道な活動により、現在では数も安定しました。

\次のページで「秋田県で「マタギ犬」としての活躍がルーツの秋田犬」を解説!/

秋田県で「マタギ犬」としての活躍がルーツの秋田犬

秋田犬のルーツは名前の通り、秋田県で「マタギ犬」と活躍していたことだと言われています。もともとは中型犬のサイズでした。江戸時代には武士や豪農たちに番犬として飼われます。その後、闘犬ブームが到来。身体の大きな力強い犬種が求められ、海外犬種との交配により秋田犬は大型化します

大正時代に入り闘犬が禁止されると「日本犬保守運動」が始まり、秋田犬も純血種の存続活動が進められることに。1931年には国の天然記念物にも指定。その後、戦争中には再び種の存続の危機にさらされますが、人々の必死の努力により秋田犬の種は守られ現在に至ります。

柴犬と秋田犬の性格の違いを比較!飼い方のポイントは?

ここからは、柴犬と秋田犬の性格の特徴や違いを見ていきましょう。どちらも飼い主の言うことをよく理解する賢さが共通点です。ペットとして飼育する際のポイントもあわせて、2匹を比較してご紹介します。

柴犬は飼い主に忠実で甘えん坊!他人への警戒心が強い一面も

柴犬は飼い主に対し忠実で、よくなつく賢さがあります。心を許している家族には甘えん坊な一面を見せる愛らしさも。反面、他人への警戒心は強く、恐怖心を持った時には「おびえる」より「攻撃する」という行動に出ることがあります。番犬には適した犬種と言えるでしょう。

古くから狩猟犬として活躍した歴史があるので、攻撃的な気質が出ないよう、仔犬の時からしっかりとしつけることが大切です。とはいえ、基本的には明るくフレンドリーな点も柴犬の特徴なので、性格は個体差が大きいものと理解しましょう。

忠犬「ハチ公」で有名な秋田犬は忠誠心の強さが特徴

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秋田犬は忠誠心がとても強い性格です。「忠犬ハチ公」のストーリーのように飼い主に尽くす一方で、他人や他の犬への警戒心は強い犬種と言えます。元々「マタギ犬」として人を助けてきたルーツがあるので、とても物覚えが良く賢いのも特徴です。

また、土佐犬やマスティフと交配され闘犬として活躍した歴史もあり、その気質は今も垣間見えます。他人への警戒心からくる「攻撃的な行動」をさせないためには、家族以外の人にもなつくよう仔犬の時からしつけることが重要です。

飼う際はしっかりとした「しつけ」がポイントに

柴犬・秋田犬に共通して言えるのは「最初のしつけが肝心」ということです。性格の面でも触れましたが、飼い主以外の人や他の犬への警戒心が強く、攻撃的になりやすい性質を持っています。仔犬の甘噛みの時期から甘やかしすぎず、飼い主の言うことをきちんと聞くような適切な関係を築くのがポイントに。

また、活動的な犬種のため、かなりの運動量が必要になります。1日2回、1時間程度の散歩や運動時間を確保できる環境が必要でしょう。特に秋田犬は大型で力も強いため、飼い主が引っ張られずに制御できるかも重要になります。2匹とも抜け毛の多い犬種なので、日々のブラッシングも必須です。特に換毛期には驚くほど大量の毛が抜けることも。

日々の運動と合わせて毛のお手入れなど、こまめにお世話できるタイプの人が飼い主に向いていると言えるでしょう。

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柴犬と秋田犬の違いを理解してたっぷりの愛情を

古くから、マタギ犬や狩猟犬として活躍してきた柴犬と秋田犬。時代が変わった今も、可愛らしいペットや頼もしい番犬として人々を助け続けています。飼う際には、それぞれの性格的な特徴や違いを理解し、たっぷり愛情を注いであげましょう。そして、これからも日本犬の歴史が途絶えることのないよう大切にしていきたいですね。

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生き物・植物雑学

柴犬と秋田犬の違いは顔だけじゃない!大きさや性格の違い・見分け方や飼い方のポイントまで動物大好きライターが詳しくわかりやすく解説

この記事では柴犬と秋田犬の違いについてみていきます。どちらも人気のある日本犬ですが、容姿が似ていることから同じ犬種と勘違いしている人も多いのではないか?ですが2匹をよく比較してみると、顔や体格・また性格にもそれぞれ違った個性があることが見えてくる。今回はそんな2つの犬種の違いや飼い方のポイントについて、動物大好き主婦ライターおかちづと一緒に詳しく解説していきます。

ライター/おかちづ

美容部員・介護職・飲食店勤務を経てwebライターへ。美容と動物をこよなく愛する。今回は動物好きの知識を活かし、柴犬と秋田犬の違いを詳しく解説する。

柴犬と秋田犬の見分け方は顔と体格の違いに注目

ペットとして人気のある柴犬と秋田犬ですが、見た目がよく似ているため混同されがちです。実はよく見てみると、顔立ち・体格ともに大きく違うことが分かります。それぞれの犬種の特徴を知ると、見分けることは実に簡単です!ここでは、柴犬と秋田犬それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

キリッとした顔つきの柴犬・幼い顔立ちの秋田犬

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柴犬はピンと立った三角形の耳が特徴です。少し吊り上がった切れ長の目・鼻・口ともに遠心的で、キリッとした凛々しい顔立ちをしています。地域により少しづつ違った顔つきになるという説も。

秋田犬も柴犬と同じ三角系の耳ですが、柴犬に比べ厚みがあり耳の先が少し丸まっているのが特徴。アーモンド形の目・鼻・口ともに中心寄りで、柴犬に比べると幼い顔つきになります。「困り顔」と表現されることもある、愛らしい表情も魅力です。

小型~中型犬に分類される柴犬・大型犬サイズの秋田犬

柴犬と秋田犬は、体の大きさが全く違います。柴犬は、オスで体高38㎝~41㎝・体重9㎏~11㎏。メスは少し小さめで体高35㎝~38㎝・体重7㎏~9㎏です。その多くが中型犬に分類されます。また、「豆柴」と呼ばれる犬種は小さめの柴犬同士を掛け合わせたもので、平均的な柴犬よりひとまわり小さめサイズ。体高は30㎝前後・体重は5~6㎏で、小型犬に分類されます。

一方、がっしりとした身体つきが特徴の秋田犬は、大型犬に分類される犬種です。体高は64㎝~70㎝・体重は40㎏~50㎏で、最大60㎏超えになる個体も!一時期人気を集めた「わさお」や、あの有名な「忠犬ハチ公」も秋田犬です。

柴犬と秋田犬は歴史・ルーツにも違いあり?!

日本犬として古くから人間と暮らしてきた柴犬と秋田犬ですが、ルーツや歴史はそれぞれ違います。現在のようにペットとして多く飼われたり人気者になるまでに、どのような歴史を経てきたのか詳しく見ていきましょう。

縄文時代から狩猟犬として活躍してきた柴犬

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柴犬の歴史は古く、なんと縄文時代から人々と暮らしてきたと言われています。その後「狩猟犬」として長く活躍しますが、明治~大正時代に海外から多くの狩猟犬が流入。海外の犬種との交配が進み、純粋な日本犬の存続が危うくなったことから、日本犬を絶滅の危機から救おうという動きが始まります。

柴犬もこの助けを受け、1936年には国の天然記念物に。その後の戦争で再び純血種そのものの存続が危うくなりますが、各地の柴犬を交配させる地道な活動により、現在では数も安定しました。

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