この記事では英単語のmustとhave toの違いについてみていきます。2つともどちらも和訳すると「~しなければならない」という意味になるよな。違いはずばり強制力の違いのようですが、現在形以外でも使えるか・使えないかの違いもあるみたいです。
今回はそんなよく似た意味を持つ英語の表現を、それぞれを否定形にした時の意味の違いやshouldとの違いも含めて、雑学好きなライター食いしん坊主婦と一緒にみていきます。

ライター/食いしん坊主婦

英語ペラペラになりたいと思いつつ早数年。過去に数回海外へ行くもカタコトで終了。英語はなかなか上達しないが言葉の違いは好物なのでついつい調べてしまう。

mustとhave toの違いは強制力の違いにあった!

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mustもhave toも和訳すると「~しなければならない」という意味ですが、同じような意味合いでもニュアンスに違いがあります。mustの方が強制力が強くhave toの方が強制力が弱いイメージです。では、それぞれの持つ意味・ニュアンスについてみていきましょう。

mustは強制力が強く指示・命令のニュアンス

主語+must+動詞の原形で「〜しなければならない」という表現になりますが、mustの「しなければならない」は強制力が強く、強い指示などを表す場合に使われることが多いです。主語が “I” の場合、「私は~しなければならない!」という主観的な強い決意の表れになりますが、主語が “You” になると「あなたは~しなければならない!」と命令をしているようなニュアンスになります。相手の意志を無視したような強い表現で、相手に反感を持たれかねないので使い方には注意したいところですね。

have toはmustほど強制的ではなく、義務的なもの

一方have toも、主語+have to+動詞の原形で「~しなければならない」という意味を持ちます。ですが、have toの場合はmustほど強制的ではなく義務的なもので「~せざるを得ない」といったニュアンスの方が強いです。例えばテストが近いから勉強しなければならない(せざるを得ない)」と言った感じでしょうか。外部的な要因が加わっているとも言えますね。以下、例文になります。mustと合わせて比較してみましょう。

・You must study harder! Or I will not buy you anything anymore!

(もっと勉強しなさい!じゃないと、もう何も買ってあげないよ!)

You have to study harder. The exam is next week.

(もっと勉強しないと。テストは来週だよ。)

I must clean my room today. It’s really messy!

(今日は部屋の掃除をしなくちゃ。本当に散らかってるの!)

I have to clean my room today. My friend is staying over tonight.

(今日は部屋の掃除をしないといけないんだ。友達が泊まりにくるから。)

(出典:ネイティブキャンプ英会話ブログ https://nativecamp.net/blog/)

このように見ていただくと、ニュアンスの違いがなんとなくお分かりいただけるかと思います。先ほどもお伝えしたようにmustだと強い指示・強い決意の表れ、have toだと外部的な要素つまり状況的にそうせざるを得ないといったことが表れていますね。

\次のページで「have toは現在形以外でも使える、mustは現在形しか使えない」を解説!/

have toは現在形以外でも使える、mustは現在形しか使えない

have toは現在形の他にも過去形・未来形・完了形でも使えるのに対し、mustは語形の変化がなく現在形にしか使えません。ですので過去形になると、どちらもhad to~になります。例えば、

・I must sleep early tonight.(今夜は早く寝ないといけない。)

      ↓

・I had to sleep early last night.(昨夜早く寝ないといけなかった。)

 

(出典:ネイティブキャンプ英会話ブログ https://nativecamp.net/blog/)

このようになります。ただmustとhave toにはニュアンスの違いがあるのでmustを過去形にする場合、全てがそうなるとは限らず例外もある様子。この辺りはややこしいので省きますが(私もよく分かっていません…)、ひとまずはmustの過去形はhad toと思っておいて良いようです。

mustとhave to、否定形だと全く違う意味になる!

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肯定文の場合はどちらも和訳するとニュアンスは違えど「~しなければならない」という意味になるmustとhave to。ですが、否定文となるとハッキリ違いが出ます。例えば、

\次のページで「shouldはどう違う?」を解説!/

・You must not go there. (あなたはそこに行ってはいけない。)

・You don’t have to go there. (あなたはそこに行かなくてもよい。)

 

(出典:Try iT https://www.try-it.jp/)

このようにmust not~は「~してはいけない」禁止の意味になり、don’t have to~は「~しなくてもよい」不必要な意味になります。これは肯定分で使う時のニュアンスの違いからきているようです。mustは強制力が強く、「must=しなければならない」をそのまま否定形にして「must not (mustn’t)=してはならない」。「have to」は同じ「しなければならない」という意味でも強制力は弱く、状況的にそうせざるを得ないといったニュアンスでしたよね。否定形になるということはその状況がなくなったということですので「don’t have to=しなくてもよい」となります。

shouldはどう違う?

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「~すべきだ」という意味を持つshould 。mustやhave toと混同されがちですが「~すべきだ」といっても推奨や提案のニュアンスなのです。くだけて言えば「~した方がいいよ」。そう考えると、「~しなければならない」というmustとhave toに比べたら区別しやすいのではないでしょうか。例文を載せておきますね。

You should rest today. (体調の悪い相手に対して|今日は休んだ方が良いですね)

We should be careful. (私たちは慎重になった方が良い)

(出典:Aloha English英会話 https://www.alohaenglish.jp/)

このようなニュアンスです。「~しなければならない」といったmust・have toとは明らかに違うのが分かっていただけたかと思います。

mustとhave to、shouldのニュアンスの違いをマスターしよう

mustとhave toは一言で「~しなければならない」と言えば同じ意味になってしまいますが、ニュアンスや強制力が違うことが分かりました。否定形にするとより、mustとhave toの違いがはっきりしますね。must、have to、shouldそれぞれのニュアンスの違いが理解できればきっと使い分けもしやすいはず。使い分けの参考にしていただければ幸いです。

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英語雑学

mustとhave toの違いは強制力の違いにあり!現在形以外で使えるか使えないか、否定形にした場合・shouldとの違いについても雑学好きが徹底的に調べてみた

この記事では英単語のmustとhave toの違いについてみていきます。2つともどちらも和訳すると「~しなければならない」という意味になるよな。違いはずばり強制力の違いのようですが、現在形以外でも使えるか・使えないかの違いもあるみたいです。
今回はそんなよく似た意味を持つ英語の表現を、それぞれを否定形にした時の意味の違いやshouldとの違いも含めて、雑学好きなライター食いしん坊主婦と一緒にみていきます。

ライター/食いしん坊主婦

英語ペラペラになりたいと思いつつ早数年。過去に数回海外へ行くもカタコトで終了。英語はなかなか上達しないが言葉の違いは好物なのでついつい調べてしまう。

mustとhave toの違いは強制力の違いにあった!

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mustもhave toも和訳すると「~しなければならない」という意味ですが、同じような意味合いでもニュアンスに違いがあります。mustの方が強制力が強くhave toの方が強制力が弱いイメージです。では、それぞれの持つ意味・ニュアンスについてみていきましょう。

mustは強制力が強く指示・命令のニュアンス

主語+must+動詞の原形で「〜しなければならない」という表現になりますが、mustの「しなければならない」は強制力が強く、強い指示などを表す場合に使われることが多いです。主語が “I” の場合、「私は~しなければならない!」という主観的な強い決意の表れになりますが、主語が “You” になると「あなたは~しなければならない!」と命令をしているようなニュアンスになります。相手の意志を無視したような強い表現で、相手に反感を持たれかねないので使い方には注意したいところですね。

have toはmustほど強制的ではなく、義務的なもの

一方have toも、主語+have to+動詞の原形で「~しなければならない」という意味を持ちます。ですが、have toの場合はmustほど強制的ではなく義務的なもので「~せざるを得ない」といったニュアンスの方が強いです。例えばテストが近いから勉強しなければならない(せざるを得ない)」と言った感じでしょうか。外部的な要因が加わっているとも言えますね。以下、例文になります。mustと合わせて比較してみましょう。

・You must study harder! Or I will not buy you anything anymore!

(もっと勉強しなさい!じゃないと、もう何も買ってあげないよ!)

You have to study harder. The exam is next week.

(もっと勉強しないと。テストは来週だよ。)

I must clean my room today. It’s really messy!

(今日は部屋の掃除をしなくちゃ。本当に散らかってるの!)

I have to clean my room today. My friend is staying over tonight.

(今日は部屋の掃除をしないといけないんだ。友達が泊まりにくるから。)

(出典:ネイティブキャンプ英会話ブログ https://nativecamp.net/blog/)

このように見ていただくと、ニュアンスの違いがなんとなくお分かりいただけるかと思います。先ほどもお伝えしたようにmustだと強い指示・強い決意の表れ、have toだと外部的な要素つまり状況的にそうせざるを得ないといったことが表れていますね。

\次のページで「have toは現在形以外でも使える、mustは現在形しか使えない」を解説!/

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