「単刀直入」
「単刀直入」とは「遠回しでなく前置きなしに、いきなり本題に入り要点をつくさま」という意味の慣用句です。すぐに本題に入り直接要点をつくことをたった一人刀を持ち敵陣に乗り込む様子に例えた表現ですので、『単刀』直入が正しい表記になります。『短刀』直入と迷うことが多いかもしれませんが、由来も併せて覚えておくと間違いを防ぐことができますよ。
「正々堂々」
「態度が正しく立派なさま。卑怯な手段を取らない様子」を表す「正々堂々」も「正面切る」と似た意味といえます。こちらは中国の兵法書である「孫子」から由来した言葉です。「正正」は軍旗が正しく整うさま、「堂堂」は陣構えの勢いが盛んなさまをいいます。つまり、軍隊の陣容が整っていて勢いが盛んであること、転じて卑怯なことをせず立派であることをいうようになったのです。
「正面切る」の対義語は?
「正面切る」の対義語にはどのようなものが挙げられるでしょうか。「前置き抜きで、直接、はっきりと」というイメージのある「正面切る」ですので、「間接的に、曖昧な」イメージをもつ言葉が対義語にあたるでしょう。ここでは二つご紹介します。
「まわりくどい」
「まわりくどい」には「遠回しでわずらわしい」という意味があります。日常でもよく使う表現ですね。単に遠回しというだけでなく、好ましくなく思うニュアンスが入ってきます。
「持って回った」
「持って回った言い方」などとよく使われます。「必要以上に遠回しの言い方や仕方をする」という意味です。こちらもやや否定的なニュアンスが入ります。「真実をごまかすために、わざと遠回しにしている」ような印象です。
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