料理酒の原材料と製法
料理酒の原材料は、米・米麹・アルコール・食塩・糖類・酸味料など。清酒を作る工程でもろみに食塩や他の調味料を加えたもので、アルコール度数は低め。
この塩分が入った料理酒は「醸造調味料」という種類になります。料理酒と書かれて販売されているものはこの醸造調味料のことで、普段飲むような日本酒とは別物です。塩分は3%前後含まれており、そのままではかなり塩辛いので味付けには多少注意が必要。清酒も料理に使えますがお酒の味が強く出すぎることもあり、料理用に作られた料理酒の方がどんな人が使っても簡単に風味をよくしてくれるのです。
みりんの原材料と製法
みりんの原材料は、もち米・米麹・焼酎や醸造アルコールなど。これらを合わせて約60日間をかけて糖化熟成させ、圧搾してろ過されたものがみりんとなります。熟成するともち米に含まれているたんぱく質やでんぷんなどがアミノ酸へと変化し、これがみりんの甘味や独特の風味になるのです。
みりんは正式には「本みりん」と呼ばれています。本みりんに似せて作られた調味料として「みりん風調味料」というものがありますが、これと区別するためです。みりん風調味料はエタノール1%未満の水ベースで、そこに糖分やうま味調味料などを加えて本みりんの風味に近づけたもの。酒が入っていないので本みりんよりも安価で、加熱しない料理の風味付けなどにも使いやすく、本みりんの代わりに使っているという家庭も多いのではないでしょうか。
料理酒とみりんはお酒なの?
一般的な料理酒は塩分などが加えられ、お酒として飲めないように不可飲処置がされており、酒税法では酒類に該当しないため課税も対象外となります。そのため比較的に安価で、酒類販売免許のないお店でも販売できるので手軽に購入できますね。
本みりんはアルコールが14%程度含まれており、酒税法では混成酒に分類されるため課税の対象になります。お酒として扱われるため、酒類販売免許のあるお店でないと販売できません。
お酒という文字が入っている料理酒は酒類ではなく、本みりんは酒類とされているなんて逆のイメージでおもしろいですね。
料理酒とみりんはどう使い分ける?
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料理には塩味と甘味は欠かせないので、実は料理酒もみりんも同じ料理に使うことも多いんです。ぶりの照り焼き・すき焼き・肉じゃがなどにも料理酒とみりんを使えば、食材の臭みも消えて柔らかくなり、コクやうまみのある豊かな味わいに仕上げてくれますよ。その他に、それぞれ使い分ける際のポイントをご紹介します。
料理酒は塩分量を利用する
料理酒はうま味やコクを出すことはもちろん、食材の水分を保つことで柔らかくしてくれますので、煮物などに使えば柔らかさのあるうま味の詰まった味わいに仕上げてくれます。また、塩分が含まれていることを利用して、あさりの酒蒸しなどは料理酒だけでも美味しい仕上がりに。料理酒があさりのうま味を引きだし、ほどよく塩味がつくので簡単に調理できますね。
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